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レオレオーニの絵本

時はさかのぼり、12月中旬。板橋区立美術館で開催されていた、レオレオーニ展に行ってきました。

レオレオーニといえば、昔教科書で読んだ「スイミー」が好きで、子どもにも読んであげたいと思い、家にも一冊だけレオレオーニの絵本がありました。

そんな時、レオレオーニ展が開催されると知り、「これは絶対に行きたい!」と開催期間前からスケジュールに会期を記し、ついに行ってきました。

当日、混むと予想されたので平日に訪れたのですが、やはり、混んでいました!さすが、有名な方の企画展。土日はもっと混んでいるのでしょう。

感想と購入した絵本

絵本の展覧会と思っており、絵本の紹介がメインかなあと予想していたのですが、思ったよりレオレオーニさんの人生や絵本を書くまでのことや彼の仕事、思想など、人物を深く知れる展覧会でした。絵本から伝わる教訓のようなものは、彼のこれまでの歩みを知ることでより奥が深まりまったように感じます。


子どもと読みすぎて表紙がよれました。

「せかいいちおおきなうち」こちらはカタツムリが主人公の絵本です。たくさんの絵本が紹介されていた中で、私がこどもに読んであげたいなと思った絵本です。

あらすじは、
おおきなうちが欲しいというちびカタツムリに、おとうさんが「おおきなうちをもったカタツムリ」のお話を聞かせます。その結果に、ちびカタツムリは…

というような感じで、おとうさんのお話で話は進みます。ここから、少しネタバレになるかもしれませんが、

「おおきなうちをもったカタツムリ」は、最初は周りからうらやましがられ、派手な見た目でおおきなうちを他の生き物から好意的な目でみられたり、陰口を言われたり、注目されて、「おおきなうちをもったカタツムリ」も鼻高々でした。しかし、やがて動けなくなり、お腹を空かせ消えてしまいます。
そのお話を聞いたちびカタツムリは、おおきなうちをもつ夢を捨て、ちいさいうちにしておくのですが、それは決して不幸なことでなく、おおきなうちの代わりに身軽さから、自由でどこにでもいけるという素晴らしさを手に入れます。

まず、”おおきなおうちやまわりからうらやましがられるもの”などに子供は憧れる時期があると思います。そんなときにこのお話を思い出して、おおきなものを持っていることばかりが素晴らしいのではなく、何も持っていなくても、身軽で自由という素晴らしさもあるということを思い出してほしいと思いました。「こころもかるく、身もかるく」という言葉が出てくるのですが、ちいさなうちで身を軽くしただけではなく、なにかしらでこころも軽くなったということについては、様々な解釈をしながら読める絵本だと感じました。さらに、自分のことを否定せずありのままを受け入れると、世界(周り)もまた違った風に見えてくるのではないだろうかと感じさせられる絵本でした。

巡回情報

刈谷市美術館 2025年4月19日(土曜日)~ 6月15日(日曜日)予定
岩手県立美術館 2026年1月17日(土曜日)~ 3月22日(日曜日)予定
長崎県美術館 2026年7月~8月予定
ほか

関連展示「レオ・レオーニの絵本づくり」展(仮称)
ヒカリエホール(渋谷ヒカリエ9F)2025年7月5日(土曜日)~ 8月27日(水曜日)予定
※レオーニの絵本に焦点を当て、新規制作映像などのコンテンツを追加して新たに構成した内容となります。

板橋区立美術館『https://www.city.itabashi.tokyo.jp/artmuseum/4000016/4001836/4001852.html

まだ、予定のようなので実際の情報はわかりませんが、開催の際には、是非行ってみてください♪


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