見栄なし投資法:[YouTubeで学んで決めるアメリカ株]
オバちゃんが英語の勉強と並行しながら投資を続けてる話は[TOEIC 900点と投資との共通点]なんかに書いてるから、読んでくれてはる方もいらっしゃると思うんやけどね。アメリカ株についてリサーチするにも、やっぱり言語だけでなく、その文化背景とか、今に至るまでの歴史をちょっとでも深く読み込まんと、この人ら何を次考えはんのかな?って、想像しにくい時があるんよ。
だから、色々読んだり観たりするわけやねんけどね?昔は、英語も大して読めんかったし、欧米のことちょっとでも知ろうと思ったら洋画を字幕付きで見るくらいしかないんよ。でも色んな意味で日本でウケるようなもんが選別されるわけやから、やっぱりある程度検閲を通ってきたものしか、一般人のオバちゃんの目に入らへん。大袈裟に言うとメディアコントロールされてた訳や。
ところが今や世界の状況がメディアコントロールされずに、実写で発信されるようになってしまって、そりゃ色んな問題が起こる。捏造されたり、勘違いされたり無茶苦茶で、迷惑やら気の毒な事件で、世界が右往左往や。
でも、そんな生録みたいな事実であることも多い映像が直に視覚聴覚に入ってきて、その内容は個人が自由に解釈できるっていう時代に生きてるってエキサイティング!なのも事実なんよね。
いや恥ずかしいんやけどね。そういう時代に生きてる一人として、オバちゃんもYouTube中毒になってるなあ、と思うことあるわぁ。インスタやらTikTokの速い動画も楽しくて、犬や猫がもたらす感動話やら笑い動画やら
見出したら止まらへん。そして、 [脈絡]の好きなオバちゃんは、自分の知らんかった世界で、知らんかった時代に、信じられない経験やら思いを潜ってきた人達のインタビューを聞くのも、隠れている深いメッセージが見えてよく見ちゃうんよね。
その中で、最近鳥谷邦武さんいう特攻隊員でシベリア抑留の経験があるお爺ちゃまが、後世に残そうとインタビュー受けてはる映像が出てきてね。オバちゃん最後の方は正座して聞き入ってしもうた。それはそれは衝撃やったんよ?
それは、オバちゃんの物心ついてから、今までずっと疑問に感じてたことに答が出たようなインタビュー映像やったんよ。ちょっと個人的すぎるので、気に触ったらごめんやで。
鳥谷お爺ちゃまのお話は、オバちゃん長い間、そう、、、恐らく物心ついて自分にお祖父ちゃんがいない、言うことを自覚した時から知りたかったことなんよね。[オトンの遺言と遺産]にも書いたけれど、オバちゃんの父方の祖父は戦死した軍人やった。ブログに書いた通り自分が孤児やったから言うて、私らにも全く親らしくできないオトン、その元凶でもある死んでしもーたじーさんはどういう人やったんやろうか、じーさんのせいで、こんなにオトンはまともじゃないのか?
色んなこと聞いてみたくても、生き残ってる親戚の年寄りたちに”それ”を尋ねるのは、子供心に世の中で最も失礼なことであり、相手を傷つける行為のように思ってたんよね〜。だから、どこで亡くなったか?言うような、大人から言い出したことだけは覚えてるけれど、それ以上にいつ、なぜ、どんな状況で?なんて話は自分からはよー言い出さんかった。
だから、いっつもオトンの背中越しに見える亡霊というか、ウチのジーちゃん、どんな人やったんやろうなあ?って、なんも情報なくて、オバちゃん自身が、自分はどこから来たんやろう?誰なんやろう?って、半世紀もの間、不思議な感覚があったんよねー。
鳥谷お爺ちゃまも同じような話してはった。生きて帰ってきた特攻隊の仲間のためにも、亡くなった戦友のためにも、美談として残しておかなあかん。本当にどんな状況やったか心境やったかは、やっと今やから話せるってことやった。ご自分の子供達にも話せていない、っておっしゃってたわ。
それでも、後の日本人のために残しておこうと決心されてしてくださった話の細かい記憶にびっくりや。インタビューの半分くらい日本語でも読み方もわからん漢字、聞いたこともない戦時中の略語だらけで、50歳過ぎてるオバちゃんでさえチンプンカンプンやったわ。
日本人なら誰もが、1回は見はった方がエエのと違うかなあ、と思った。シベリアから日本に帰ってきた船の甲板から、朝学校に通ってる小学生の姿を見て声が出んかったって。涙が出たって。負けたってことより、戦争が終わって平和が来たってことの感動が、小学生の登校する姿やったって話。
ああ、そうやったんやなあ。
オトンでさえほとんど記憶にない自分の父親、私にとっても会うたこともないジーちゃん。初孫娘のウチに会いたかったんかな〜って。貧しくても、ウチがあんなに元気に平和に子供時代送れたんは、ジーちゃんがそう望んでくれてたんかもなぁ、って思えてきて、オバちゃん、涙出てきてねえ。
ごめんやで。お涙頂戴の文章書こうとしてるんとちゃうんやで。投資の話やで。もうすぐ戻るで。
とにかくや。YouTube観てて、50年越しに知りたかったジーさんの代弁を聞けたようで嬉しかったんや。そして、その時いつものオバちゃんの癖で、ある映画のセリフを思い出すことになった。「13時間 ベンガジの秘密の兵士」って映画や。その中に、引用で「あらゆる神々、そして天国も地獄も、自分の内に存在する」って言うセリフがあるんやけどね。何それ?仏教でも仏性言うて、仏さまは自分の中に存在する、って話に似てるやん、て繋がったわけ。
そうや。アメリカ行く飛行機なんかで、よく軍服着てる若いアメリカ人を見かける。瞳が綺麗で、オバちゃんの子供くらいの歳ちゃうかと思う。日本ではなかなか見〜へん感じや。彼らを見ると息苦しくなってくることがあるんよ。オバちゃんはこの歳になるまで戦争を経験していないけれど、この軍服着てる国の人は、自国を守る、世界の秩序守る言うて、いっつも若者が命差し出してきたんやなあ、ってなんか感謝する気持ちになってね。
そして、この若者たちは、理由はどうあれ、軍隊に入ったからには、家族と離れ離れになって、厳しい訓練受けて、怖い危険な場所に配置されるんでしょう。そうなった時に、彼らが外国人やから言うて、別世界の人ではないんと違うんかな?て思えてきてね。
ウチのじーちゃんも経験し、鳥谷お爺ちゃまも話された、生死ギリギリに直面した人間だけが到達する哲学やら、その人たちが願うこと。そう言うものがおんなじ結論になっていく。国が違う、信じる宗教が違うって言うのは、二議的な理由で、人間の思考とか感情の本質的な部分は、時間も空間も超えて、共通するんかなあって。
なんのために生きるのか、なんのために身を捧げるのか。今の私が鳥谷お爺ちゃまのお話を理解するより、自分の子供の年のような、言葉も通じんアメリカ人の兵隊さんの方が理解できるんかもしれん、そう思えてねぇ。
そう言う感情と脈絡を整理していくうちに、オバちゃんの投資したいという先が、自ずと決まっていくのんよ。そう。日本株やアメリカ株やと分ける必要ないんかもしれん。
分かってるんよ。戦争する道具作る方が株価の値段は上がる。戦争した方が投資家としては利益が上がるのは、歴史が証明してる。
でもね。日本人として、軍人の子孫として、世界中の小学生たちが、爆弾に怯えず学校に通える同じ朝がくる未来に投資せーへんで、自分だけ生き残ってお金持ってても、本末転倒なんよ。
原爆落とされた唯一の国の人間として、世界をリードして戦争を終わらせる活動ができるイチ個人投資家にビビビビビ微力でもなりたいぃぃぃ、そう思った8月末やったんよねぇ。