2段駆けの新田祐大選手を粉砕した吉田有希選手は特別競輪で戦う準備ができている
2/11の伊東温泉競輪S級決勝、前日の準決勝で小松崎選手のホームからの番手捲りの上を捲りきってしまった吉田有希選手を見て決勝でも勝ち負け出来るかもと思って車券を買っていたが半信半疑でもあった。
何故なら決勝戦は東北ラインは番手に輪界屈指のダッシュを誇る新田祐大選手、三番手に特別競輪を制したことある実力者でマーク厳しい成田和也選手(私の大好きなマーク選手なので、近況の復調ぶりはとても嬉しい)で、準決勝より相手は格段に強くなっていたからだ。
レースは意外にも残り2周半過ぎから南関ラインと東北ラインが踏み合う形になった。打鐘過ぎから後方で構えていた吉田選手が仕掛けていき、新田選手はそれを東北ラインの番手で確認しながらホームから満を持して吉田選手に併せて番手捲り発動。
この形になってしまうと、そこそこ強い選手でも新田選手にダッシュされてしまえば外に浮かされて、そこに成田選手の厳しい牽制が加わり後方に沈んでしまうもの。しかし、この日の吉田選手はこの東北ラインの上を力で捲り切り新田選手を3車身千切って1着だった。この競走内容はすぐにでも記念競輪は楽に勝てる、特別競輪でも準決勝は突破できる力がある事を予感させてくれた様に思う。
2/17から始まっているいわき平競輪場でのS級シリーズでも初日、二日目、決勝と格の違いを見せつけるような内容であっさりと優勝。素晴らしい走りだった。
このような中で、3/18より宇都宮競輪場で開催されるウィナーズカップでグレードレースデビューするようだ。大いに楽しみである。万全の状態で出場して頂き、全国のファンを驚かせ、喜ばせる存在になると期待している。