第37回全日本選抜競輪の事前考察
2/20より取手競輪場で今年最初のG1レース、全日本選抜競輪が行われる。出場選手をざっと見て感じたのは5名しかいない中部地区選手の少なさだ。かつて濱口高彰さん、山田裕仁さん、山口幸二さん、山口富生選手、小嶋敬二選手、加藤慎平さんとタイトルをたらい回しするように獲得してきた中部地区も今や昔、唯一タイトルを目指せそうな位置にいる浅井康太選手も孤軍奮闘の戦いとなる事が予想される。早く山口拳矢選手のような若手選手が特別競輪の常連となり、かつての中部王国の復権に一役買ってくれることを期待したいと思う。
他では名前を売りたい若い徹底先行タイプが少ない。直近のレースで先行の決まり手が多いのは、眞杉匠選手、根田空史選手、取鳥雄吾選手、町田太我選手辺りだが、根田選手や取鳥選手はもう特別競輪の常連である。
全日本選抜競輪は勝ち上がり方式が昔からまた普段の記念競輪と変わらない大会だ。ポイントは一次予選が4着権利なので本線自力型が勝ち上がりを意識して積極的に仕掛けやすく、その分1〜2着に上手く脚が溜まった別線選手が突っ込んで来て荒れる形が起きやすくなるのではないか。
また、最近は7車立が主流になり本線で固く決着することが増えたことから、車券を絞り込んで買うファンが増えていると思うが、特別競輪の9車立はすんなり決まる事はなかなか無いと思うので手広く車券を買って選手の調子を見極めていきたい。