応援団長からの学び
今日はサッカー部の2つ上の先輩に夜ご飯を食べに連れて行ってもらった。
「大阪で1番美味しい鶏天屋さんがあんねん。」
そう言われ、ワクワクしてついて行ったらうどん屋さんでびっくりしたけど、細かいことは気にせずに鶏天ぶっかけを注文した。「ここの卵かけご飯うまいから食え。」と言われ、卵かけご飯も。
すごく美味しかった。とくに鶏天は忘れられない美味しさだった。鶏天屋さんって言いたくなるのも理解できる。
その先輩はサッカーでトップチームにいるわけではなかった。が、いつも先頭に立って、楽しそうに、声を枯らして応援していた。いつ会っても元気で、声が大きくて、よく喋る。この人の周りにはいつも人が集まっている、そんな人だった。
私がひとつ質問したら、その何倍もの答えが返ってくる。ほんとうによく喋る。その答えが長すぎて、「もうなんの質問をしたかも忘れたわ。」と思いながら、でもなぜかその話に納得させれている自分がいるのがなんか悔しかった。
なんとなくわかった気がした。この人の生き方。
「それっぽくみせる」
これだとなんか聞こえが悪いな。全然悪い意味じゃないですよ。
この人はきっと、楽しくないときも楽しそうに見せることで、みんなに元気を与えてるんだろう。
きっと、みんなのかっこいい先輩であり続けるために、裏で相当努力をしてるんだろう。
きっと、自分はこの人の本当の姿を見たことがないんだろう。
すごいわ。
楽しいことばっかりなわけないよな。
自分がやりたくないこともやるのが人生だよな。
それをどれだけ楽しそうに見せられるかだよな。
いつも元気でいるってかっこいいな。
″全部楽しむ″
これはすこし時間がかかるかもしれないけど、
″全部楽しそうにみせる″
これは案外すぐにできるのかもしれない。
質問の答えは帰ってこなかったが、なんだかそれよりもっと大事なことを学んだ気がした。
おわり