対談(2)
9月15日(対談(1)|医療的ケア児者の支援を考える会 (note.com))のnoteに引き続き私たちの対談をお送りいたします。前回は、私たちの考え方について対談しました。
今月は、私たちの原点について2021年10月に書いた記事を掲載いたします。
【原点は何か?】
そのブログ記事の時の対談にて、「支援者になろうと思ったのか」という話があったので今回はそのこと少しご紹介したいと思います。
対談の中でのキーワードがいくつかありました。大須賀も吉田も障害当事者であり支援者側に立つ、立とうとしている者です。
ハンディーを抱え過ごしてきた人生の中で、大須賀は一緒に過ごしてきた方々との「突然の別れ」やその別れから感じた「命の尊さ」を「経験」し、重症心身障碍児という言葉を知り、支援者になろうと思ったと語っていました。
私は、先天性白内障という「障害当事者」であり、歩んでいた人生の中で、同じように困っている子どもたちの「力になりたい」という「経験」からこどもたちの支援を中心とした作業療法士になろうと思いました。
私たちの語りの中で共通していることが「当事者経験」ということが大きいのではないかと思います。
大切な人との別れやハンディーを抱えた生活による、苦しさや辛さといった感情経験をしてきたことで、目の前の困っている方や社会で起きていることを自分事として捉える「当事者性」の視点を持てたことが原点なのかもしれないと私が思いました。
【おわりに】
今回のように、自分の原点とはなにか?を見つめ直すことで、これから先、進んで行くときの道しるべとなり後押しをしてくれる原動力になると思いました。
【X(旧:Twitter)のやりとり抜粋】
吉田:障害を抱えている子どものご家族への支援への思いの原点には何が或るのです?(←これは答えにくければなしでいいです)
大須賀:ありがとうございます。私の原点は多くあります。その中で多くの突然の別れを経験してそのとき、生命(いのち)は尊いと思ったのが私の原点です。
そこから、重心児という言葉を知ってこの道に入りました。吉田さんはそういう根底にある思いはありますか
吉田:別れを通じて命が尊いと感じられるのは、中々苦しいものもありますね。やはり、自分の歩んで来た人生の中で、何かしらの出来事があるんですよね。それを自分の力に変えられるのはこれから先、大きな後押しになると思います。
僕は自分自身が障害当事者であり、家族や医師、友人など多くの方々に支えられて今こうして生活出来ています。
その経験から、今度は僕が困っている子どもたちの力になれればと思い作業療法士として子どもたちの支援に携わらせて貰っています。
原点を見つめ直すのは自分を迷子にさせないためにも大事なことだなぁと常々思います
大須賀:ありがとうございます。私も吉田さんもハンディーある中で、さまざまな原点があり医療や福祉の道にいるんだなぁと改めて考えました。