僕たちはどう生きるべきか?⑤~将来に対する不安が景気を悪くする~
こんにちは~ 日本の経済についてニュースやネットで情報を集めていると不安を煽る記事が多く、最終的に政府などの批判に繋げるものが非常に多いです。そうした不安を緩和し、これからどのように生きればいいか、どのような価値観を持てばいいかを提案するシリーズの第5回です。経済のことがよく分からない人向けに簡単な言葉で説明していきます。あくまで僕の私見に過ぎませんので参考程度に読んでもらえれば嬉しいです。本記事では『将来に対する不安が景気を悪くする』について書いていきたいと思います。
日本人の貯金総額は1000兆円
日本人の金融資産額は2100兆円で
その約半分1000兆円を貯金で持っています
人口が1億2000万人だとしたら
一人当たり平均1600万円の資産を持っているわけです
1000兆円のお金が銀行口座に眠っていて
これは「死に金」状態になっています
日本人の多くは投資に対して
抵抗を感じていて
(投資と投機がごっちゃになってるから)
将来に不安を感じると
消費を抑えて貯金しようとします
景気が良くなるためには
消費活動を促す必要があります
例えば僕が100万円の商品を買うと
その100万円はその商品を販売した会社に入り
その販売会社は100万円の物を購入できたり
従業員の給与の一部となるため
連鎖的にお金が循環していきます
つまり
皆がどんどんお金を使うと好景気になり
社会不安が強くなって皆が倹約・蓄財モードになると
景気は悪化していきます
ニュースなどを見ていると
不安を煽って政府批判に繋げるものが多いですが
景気が悪いことは政府どうこうではなく
ただの国民の雰囲気であり
だからこそ本シリーズで
不安を解消することを目的として
記事を書くことにしたのです
終焉したFIREブーム
日本では投資に恐怖感を
抱いている人が多いとはいえ
投資人口は着実に増えていますね
ですが
『富裕層』『億り人』を目指す!など
資産を増やすことで承認欲求を満たそうとする
発信者も多くいます
また資産運用をしてみたら分かることですが
資産1億円を達成するには
年利5%20年だと月に25万円の積立が必要です
1億円で年利5%だと
年間500万円の収入になりますが
そのためには20年間
年収が300万円減った生活を送る必要があります
40歳から20年間月25万円を積立てて
60歳で1億円に達したとして あと何年で使うの?
若いうちに楽しく生きるためにお金を使って
積立は多くても5万円くらいでいいのでは?
と思ってしまいます
投資ブームの先行者たちには
FIRE(投資収入で生活・早期リタイア)の
達成を報告する人もいて
一時期盛り上がりました
辛い思いをして働いていると
働かなくても暮らしていけることに
憧れを持つのは分からなくもありませんが
節約が必要なFIREだと
何のために生きているのか分からなくなり
FIREしたことを後悔する人も多いようです
僕はドロップアウトを経験しているので
働いて社会に貢献できることに幸せを感じます
アドラー心理学でもいうように
誰かの役に立てている感覚こそが幸せ
というのは僕は真理だと思っています
FIRE生活を送ることで
「貢献感」を感じにくくなり
幸せではなくなる人も出てきています
お金が幸せの尺度になってしまっている人たち
ひろゆきさんは
日本には宗教がないことで
幸せの尺度がお金になってしまっていて
お金が無い=不幸という価値観が強く
お金を尺度にすると
上には上がいるため
誰かとの比較に縛られ
多くの人は幸せになれない
といったニュアンスのことを
おっしゃっていました
収入がいくら?
資産がいくら?
どっちが上?下?
という考えに支配されがちですね
たくさん稼いで
たくさん使うことや
子供の教育資金など
何かを実現するために
お金を貯めることはいいことですが
資産額を増やすことを目的化するのは
良い状態ではありません
投資をすると必要な老後資金は確実に減る!
老後資金2000万円問題が話題になりましたね
その試算においては老後無職家庭の収支では
生活費に対して年金では月5万円不足し
月5万円×12カ月×30年+αで2000万円
の老後資金が必要になるよね~という話でした
(実は老後を迎えた時点で退職金などで
平均2000万円以上持っているので
大丈夫という話だったのですが、、、)
その一方で2000万円を
年利5%で運用できるならば
年間100万円の運用益が出る計算になり
完全に黒字になる訳です
月5万円の赤字を
年利5%の投資運用で補うと仮定するならば
1200万円の資産があれば元本が減らず
老後資金は足りるのです
(貯金で用意しようとすると額面は減る一方ですが)
老後は遊んで暮らしたい(?)
と言うならば話は別ですが
先ほども申しましたように
「誰かの役に立てている感覚」=幸せ
ですので
ゆる~く働いてお金を得ながら
社会と繋がりを持つ方が
楽しく生きられると思います
月5万円の赤字ならば
月5万円分働けばいいだけの話ですから
将来を過度に不安がる必要はないと思います
次回に続きます
フォローを一つ入れておきます
老後も働かないと生活できない人を
自己責任とあざ笑う人もいますが
今老後を迎えている人たちが生きてきたのは
インターネットで何でも調べられる時代では
なかったことを考えてあげてください
「投資」のハードルが下がっている現代は
そういう意味でも恵まれた時代です
極論を言えば
一般的な家庭では老後資金は1200万円あれば大丈夫
1200万円がなくても月5万円分働けば大丈夫
ということですので
皆が将来に不安を持ち過ぎずに
今を楽しく生きるために
お金を使うようになれば
景気は回復していくと思います
今回はここまでです
次回からは貧困家庭に対するフォローと
階層固定化社会・格差の是正について
書いていきたいと思います
ではまた!