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年金は繰り上げ?繰り下げ?どっちがお得?~複利計算モデルを作ってみた~

こんにちは~ 最近、年金の繰り上げ、繰り下げのどっちが得か?という記事を読みました。しかし、あくまで「額面」での評価でしかないため、『若い時のお金は価値が高い(投資すれば複利で増えるから)』といった要素を加味していないな~と感じたのです。支給された年金を複利で運用するモデルで計算してみたらどうなるのかが気になったので、記事にしてみます。

基礎知識編

色が濃いほど累積額が大きい(お得)

年金の支給を早めると月額は減る(1か月あたり0.4%)
年金の支給を遅らせると月額が増える(1か月あたり0.7%)

早く受給すると若い時点での総支給額は増えるが
支給を遅らせると長生きした時に総支給額が逆転する

総支給額はよく計算されているが
複利運用での計算は見たことがないので
今回作ってみた

年利5%での計算結果

95歳までに亡くなるなら繰り上げ60歳受給開始がお得(年利5%)

いきなり結論出ちゃったよ、、
人生100年時代とは言うけれど
95歳以上まで生きられる人は
そこまで増えないんじゃないかな、、、

この図で面白いのは
65歳受給開始が一番損(白い)ということですね

ちなみに年利0.001%モデルだと

80歳前後が損益分岐点になります

年利2%モデルだと

84歳前後が損益分岐点ですね

つまり相当高齢まで生きないと
60歳受給開始を上回れないんですね

しかも繰り上げ受給に追い風なのは

年金額が増えると社会保険料・税金が増えてしまう

ということですね

専業主婦の場合は
繰り上げ60歳から受給がベストと言えます

とはいえ働いている場合は
話が変わってきます

給与にプラスして年金をもらうと
その分税金も増えてしまいますからね

となると

給与収入が減るタイミングで
受給開始するのが良さそうです

ある程度の給与収入がある内は受給せず
繰り下げをしておくといいでしょう

僕の会社では
定年退職後はパート勤務になるので
そのタイミングが良さそうです

パートで年収300万円未満なら
年金受給で税金が増えると言っても
たかが知れていますから

繰り下げ一括受給

65歳以降も高収入が続く場合は
繰り下げを続けておいて

リタイアと同時に
65歳から受給するはずだった年金を
(最大5年分)一括で受給することもできます

高収入からのリタイアの場合
税金・社会保険料は前年の所得で決まるので

年金を一括で受給しても
社会保険料控除額も大きくなるので
税負担はそこまで増えないでしょう

とにかく
原則最速で受給してしまうのがベスト
なので
リタイア⇒一括受給をおススメします

ちなみに72歳で一括受給を受ける場合は
67歳まで繰り下げした年金額で
5年分が支給されます

まとめ

複利運用モデルで計算した結果
年金の受給は早ければ早いほど
いいことが分かりました

支給月額を抑えられるので
社会保険料・税金も抑えられます

とはいえ現役である程度収入がある場合は
年金収入が入ると税負担が増えるので
リタイアと同時に受給がベストです

65歳以降も高収入が続く場合は
リタイアと同時に一括受給するのが
おススメですね

この一括受給というのは
今回この記事を書くために調べていて
初めて知った内容ですので
みなさまの参考になれば嬉しいです

今回はここまで!
ではまた!


2024年2月6日 本記事の解説記事を書きました


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