5-4 本社機能シナジーの罠
「かたより」の罠 PMIの初期段階ではプロダクトや顧客のクロスセリングによる売上向上よりも、機能統合による費用削減の方がメリットを生み出しやすい。その中でも特に検討されやすいものが本社機能の統合によるシナジーであろう。M&A後も自律的に企業経営を任す形態の子会社化であったとしても、本社機能だけは統合することでメリットを享受しようという会社も多い。特にM&A慣れしている会社においては、本社統合パッケージが整っており、M&A後すぐに統合プロセスを着手できるようになっていることが普