【美バナナ】2024年11月21日（木）とくし丸日記

【売上：122,955円】
【天気：くもりのち晴れ】
【最高気温：15℃】

今日のバナナは、やたらに美しかった。

お店には色んなバナナがあるが
とくし丸では『極撰バナナ』を持って行っている。

なぜかというと
一番美味しくて、金額が高いから。

だってパッケージにも書いてあるもの
『ちょっと高いが、かなり美味しい』と。

金額が高いだけで持って行っているんじゃない
もちろん、美味しいだけでも持って行かない。
美味しくて、高いバナナだから持って行っている。

そんな『極撰バナナ』が今日はとってもキレイだった。
バナナを並べてくれたスーパーの青果パートさんも
『今日の極撰バナナはすごくきれい』と言っていた。

いつもの『極撰バナナ』は
入ってきたばかりのものでも
一部が黒かったり、やたらに大きすぎたり
青すぎたり、大きさがバラバラだったりするんだが

今日の『極撰バナナ』は
どれも、大きさがほぼ同じで
青すぎず、黄色すぎず
黒ずんだところも全くない
キレイを通り超して見本のように『美しい』バナナだった。

自分も思わずパートさんに
『今日のバナナは売るのがもったいない』
と言ってしまったほど。

とはいえ
売らなければ仕事にならない
だけど、こんなに美しいバナナなら
きっとすごく売れるだろう。

木曜はバナナがあまり売れない日で
先週は【4個】売れたので
今日は多めに見て『7個』持っていくつもりだったが
こんなに美しいバナナならと
【15個】持っていくことにした。

きっと飛ぶように売れるだろう
と思ったのだが
結果は
【6個】売れた。

…う～ん
確かに先週よりは売れたが…
なんとも微妙な結果に
今、大変困り果てています。

分かったことは
キレイなバナナだからといって
みんなが買う訳では無いということ。

いくらキレイで美しいバナナでも
バナナを買わない人は、やっぱり買わない。

キレイとか美しいだけで売れる
世の中そんなに単純ではない。

やっぱりその中でも
何か独自にキラリと光るものがないと。

むしろその人だけが出す独特の光は
キレイとか美しいだけのものよりも
ずっとずっと輝いてみえることもある。

だから人も
キレイとか、美しいとか、カッコいいとか、イケメンとか
そんな同じようなものばかりを目指すのではなくて
その人にしか出せない光を見つけ出すほうが
本当に振り向いて欲しい人に届くのではないかな。

…いったい、なんの話をしているのか。
バナナはどこにいったんだ。

バナナは、あるよ。
いっぱい、あるよ。
だって、15個持って行って、6個売れたから
あと9個もあるんだよ。
バナナだけで、お店戻すのに1ケース使ってしまったよ。

不甲斐ないし、申し訳ないので
お店の人に商品戻しをお願いするとき
今日はなんとなくコソコソッとしてしまった。
いつもは『お願いしまーす！』なら
今日は『…あ、お願いします…』と。

もう、キレイなだけのバナナには騙されない
明日からは
キラリと光る、オンリーワンのバナナを持って行きたい。

そんなバナナがなければ
明日も『極撰バナナ』を持って行く
だって
一番美味しくて、金額が高いから。