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GTO wizard と 3人の学生。

今回の記事のテーマは「正しくGTO wizardと向き合えてるのか?」です。

とある学生団体の座学会で遭遇した議論の内容をストーリー仕立てで構成しています。是非最後までご覧ください。


まず初めに、今回のスポットについて説明します。

UTG vs BB 2bet pot

Flop Q♦︎9❤︎7♣︎ (4.5bb)

BB x / call
UTG bet 1.5bb

Turn 4♦︎(7.5bb)

BB x / call
UTG bet 5.5bb(約75%)

River T❤︎ (18.5bb)

BB x / raise all-in (92.5bb)
UTG bet 16.5bb (約90%)/ call 

BB shows T♠︎T♣︎
UTG shows 7♠︎7❤︎

ボード

ナレーション
「リバーでBB君がsetを引いて、セットオーバーセットになったシチュエーションです。UTG君は悶絶していたようです。」

「おっと、彼らの議論がはじまりそうです。様子を覗いてみまししょう。」


UTG君
「負けちゃった。うーん、相当ブラフは少ないけど、バリューの下限に勝っていそうだし…良くなかったのかなぁ…」

BB君
「たしかに。4ポケには勝ってるもんな。でもQTの2pは all-inするかわからんなぁ」

ナレーション
「(ん?4ポケ?まあいいか…)」

UTG君
「バリューの下限下げてベットしてる僕に対して、カウンター的にも QT はall-inしてそうだったなぁ…」

BB君
「うーん。僕はAQ以下はcheckすると思ってたよ。UTGのベットレンジに対して、TTのセットは十分にバリューは成り立つと思ってall-inした。実際QTでもall-inしてたかもね。」

CO君
「ふむふむ。2人の話を聞いたけどさ.…」

「7ポケのセットは相手のバリューに勝ってるからコールやろ!!
だって、QTの2pがオールインしてくるんでしょ?
ほな!スナコやろ!」
  
UTG君
「そうか…それは本当かなぁ…???」

CO君
「(ポチポチ.…)」
ほら!GTO wizard見たけど、QTはraise all-inしてるやん!
  だからスナップコールやん!

UTG君 & BB君 
「ほな、そうなのか…。」

ナレーション
「GTO wizard を使った3人の座学の会話が聞こえてきましたね。」
「GTO wizard 曰く、UTG君の7ポケのコールは正しい模様です。UTG君・BB君の2人はCO君の話を聞いて納得したように見えます。」


神の声
「おっと…彼らの座学は本当にコレで良かったのじゃろうか…もう一度考えてみて欲しいのじゃ…」

声の主(想像)

ナレーション
「彼らの振り返りには問題点がある模様です。」

もう一度話を振り返って彼らの問題点を考えてみましょう。


問題点の振り返り

ナレーション
「ここからは問題点を探してみましょう!」

「この議論の結論について、GTO wizardはcallと教えてくれて学生は納得したようですが….その答えを安直に鵜呑みにして良いのでしょうか???」

CO君
「ん?ナレーションのくせにうるさいなぁ…。GTO wizardにも書いてあるじゃん。なんか問題があんの??」

神の声
「(ウワッ、GTO信教ニキだ…)」
「そんな貴方に一つ助言をやろう…RiverのIPのアクションは2択あるはずじゃ…それを考慮して欲しいのじゃ…」

CO君
「ンンン?? 神の声!?!? それは見てなかったな…GTO wizardを確認みるか…」

ナレーション
「CO君は頭の中に神の声が聞こえたようですね。それを踏まえてGTO wizardを再確認しているようです。」

「その後の実際の会話の様子を見てみましょう。」


CO君
「(ポチポチ.…)」
「UTG君さ、リバーでオールインは検討していた?」

UTG君
「え?そんなことできんの?over bet は特に考えてなかったな…」

CO君
「あ、、、やべ!!!!」

UTG君 & BB君
「どうしたの???」


ナレーション
「CO君は、GTO wizardのレンジが2サイズ 戦略であることに気が付いたようです。しかし、実際のUTG君は1サイズ戦略 だったようですね。GTO戦略と実際の戦略に乖離があります。このようなスポットではサイズ毎にベットレンジが異なっており、GTO wizardの答えを安直に受け入れてはいけないことに気が付いた模様です。

UTG君・BB君・CO君
「ふむふむ…」

ナレーション
「一旦、GTO wizadではどのようなレンジ構成になっているのか?wizard君にインタビューしてみましょう。」


CO君の大好きなサイト

UTG wizard ちゃん
ナッツ級は強いからall-inするわよ!90% sizeはマージ群と一部のナッツで構成するわよ!

BB wizard 君
そかそか、ほな90%のベットにはナッツ級少ないんか…。ほな、バリューの下限下げるやで!!行け!QTのツーペア!

UTG wizard ちゃん
「それなら、7ポケはコールするわよ~」


ナレーション
「GTO wizardでは相手のレンジ構成に応じた最適な戦略をとっています。しかし、実際のUTGは90% bet or check の戦略だったようです。つまり、レンジ構成はGTO wizardより強くなっているの気がしますね。(ナッツ級ハンドも90% bet を使用しているためです。)」

「つまり、リバーでGTO wizardの戦略を模倣するだけでは大きなEVロスにつながりますよね?

CO君・BB君・UTG君
「たしかに~~!!!」

ナレーション
両者の戦略がどのように構築されているかに注目を向けることが大事だと伝わったようです。」

神の声
「Flopのbet sizeの分岐・Turn の bet sizeが小さいこと・BB君のアクション・両者のレンジ推定についての疑問点 など…もっと言いたいことはあるがもう帰る時間じゃ…」

ナレーション
「神の声さんはいいことを言って帰っていきましたね。たしかに、このスポットはもっと議論すべき大切な内容があるはずですね。」

「みなさんはそれに何個気づけましたか?」

「ハンドを振り返るときは複数の”分岐”があることを忘れないでくださいね。あ、神の声さんが帰ってしまったのでこのお話もこのあたりで…」
 
CO君・BB君・UTG君
「まだ行かないで…!!」


その後…

ナレーション
「そもそも、なんでUTG君はTurnで…」
「それでBB君はどういう意図でTTを…」
「CO君さぁ…このスポットの均衡戦略ってなに?ちゃんと検証した?」

UTG君・BB君・CO君
「ひぇ~~~!!!ごめんなさい!!」

神の声
「ふぅ…やれやれじゃ…」


この話はフィクションです。

ナレーション「ん?9割事実じゃん!!」

出演
UTG君 : 工学部君
BB君 : 電電君
CO君 : 理学部君

ナレーション・神の声:りおん
校正:ねる




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