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他界しようか迷っている話
はい、希死念慮に囚われている訳ではありません。毎日ご飯が美味しいです。
ファンを辞める意味での他界をしようか迷っています。
はじめてのnoteでこんな鯨幕みたいなこと書くとは思わなかったんですが、読んでくださると幸いです。
とある俳優さんのファンになってそろそろ4年になろうとしているのですが、最近マンネリというか推しに対する興味関心が著しくなくなっていってるのに戸惑いと自分でもどうしたら良いのか思考が堂々巡りしてしんどいです。
勝手に降りろよ、と思われるでしょう。私も勝手に音もなく消えたいです。
でも誰かに話したい。
でも誰にも話せない。
だって界隈に友達がいないから。
昔居た界隈で人間関係に悩まされたことがあり、この界隈ではぼっちで過ごすぞと心に決めて4年経ちました。
でもこういう人多分多いんだろうな、と劇場で周りを見て思ったりしているモブのオタクが私です。
以下はそんなモブのどこにも届かない呟きです。
仮に推しをAさんとします。
Aさんは下積みも長く若い時から芸能活動をしており、私がファンになった時点で芸歴は結構長く、その界隈の中で名がよく知られている人で、若手俳優の切磋琢磨とかそういう時代を既に経てある程度の地位を確立している状態でした。
まずお顔が好きだなーからぬるっと入り、配信やインタビュー記事を読み漁り、誠実な人柄とファンをとても大切にする姿勢に感動してずぼっと沼った感じがします。
舞台を観に行ってもファンミに行ってもそれが揺らぐことはなく、清廉潔白の王子様みたいな人って本当に居るんだなあ、と思っていました。
原作を褒め脚本家を褒め演出家を褒めキャストを褒め……不平不満など一切顔色にも出さず(プロなのでそれはそうだと思うのですが)共演者や関係者からは優しい人格者と評され、
ファンに対しては、来てくれてありがとう、いつも応援してくれてありがとう、みんながいるから頑張れるよ、と感謝の言葉を常に忘れない。
スキャンダルや浮ついた話などが大っぴらになることはなく(繋がりは多いだろうなあ、とは思いますが)
こんな絵に描いたような聖人(顔もいい)が本当に存在するのか。
最初こそAさんの人間性が素晴らし過ぎて、「私も見習わないとな…」と思い下心満載徳詰み親切人(したごころまんさいとくつみしんせつびと)になってみたり、
Aさんは新しいことにドンドン挑戦されるので「私も挑戦しないとな…」と思い勇気を出して全く別業種に転職したり(これは普通に転職したかったのもある)、まあ影響を色々と受けていたと思います。
私自身、Aさんのことを嫌いになった訳では決してないです。
徐々に緩やかに熱が冷めていったのだと思います。
チケット取るのに必死になることが少なくなり、折角チケットが取れても遠征するのがしんどいな、と思うようになり、グッズを買う量が減り、配信リアタイしなくていいか、という心持ちになり……。
何か嫌な思いをする大きな出来事があった訳でもないです。
ただひとつ言うならば、聖人過ぎてしんどい。
人間味が感じられない。それに尽きる気がします。
推し活とは絵画を崇めるようなものだと書いてある文章を読んだことがあります。全くもってその通りだと思います。
Aさんが舞台に立つことを選び続けてくれていること、AさんがAさんであり続けることを今日まで選び続けてくれているから私は推し活が出来ているのだと、応援出来る状態にあることに感謝を忘れずに過ごしてきたつもりではあります。
ただ、成人する前から割と厳しめの芸事の世界に居たというのもあってか、Aさんは自分自身のキャラ設定が凄くしっかりしているな、と感じることが多かったです。
Aさん自身のブランディングというか、話題ひとつにとってもこれはAに相応しい、相応しくない、仁じゃないことはしない。そういった線引きがしっかり自分の中にあるのだな、とうっすら感じていました。
ファンの方々の反応をSNSで見ても、王子様であるAさんのことがみんな大好きで、そういったイメージに合うコンテンツが発表された際の喜びの声はとても大きい印象でした。
そこで私はひっそり思ってしまいました。
つまんないな、と。
品行方正な誰もが認める王子様。そんな人間いるハズがない、と。
あなたが過ごしてきた世界はそんなファンタジーな場所じゃない。たくさんの誰かを踏みつけないと階段を駆け上がることは出来ない。
そんな場所からあなたは上り詰めて役者として一定以上の成功を収めている。
それを成し遂げたあなたが、「優しい」だけの人であるはずがない。
化けの皮を剥がしたい訳じゃない。下品な振る舞いやお笑いに走ってほしい訳じゃない。
でもファンにだけ見せる特別があってもいいじゃないか、と。応援する内に欲深さが出てきてしまいました。
そもそも仁じゃないって言葉が自分はあんまり好きじゃないんだな、とも思いました。Aさんが当て書きみたいな役を外れてもがいている姿をもっと観たかった。
そんな醜い姿、絶対にAさんは見せてくれないだろうけど。
Aさん自身が作った設定が邪魔しているのか、話題がいつも乏しいなと感じてしまうことが増えた。
Aという役者を演じ続けているそのプロ意識に脱帽して落胆した。
もう長い間、ずっと同じページをめくり続けているような気がしてきてしまった。
そもそもAさんがこうありたいと思う姿に不満を持つようになったら、ファンとしてもうおしまいだな、と思ってしまった。
自分が見たいAさんを観れることは、未来永劫ないのだと、気づいてしまった。
タイトルはああつけたけど、本当は他界するしかないって気付いています。かまってちゃんしてごめんなさい。
いつもキラキラ笑顔のAさんが、滅茶苦茶にしんどいスケジュールでファンミしてお見送り握手してくださったとき、
見たことないほど疲れた顔していて、
私はとっても嬉しかったです。
あなたの地獄をもっと観たかったなあ、
と思ってしまった私はファン失格です。
どうか、どうか、お元気で。