こはるびより
11月23日。晴れ。風は昼過ぎに立ちました。季節外れなどではなく、全く理に適った天候だと思います。
祝日は博物館へと張り切って考えていても、当日になると面倒な気持ちで足が重いです。そもそもそんなに暇な日ではありませんでした。ある日大学院の説明会をたまたま見かけて、気軽にZoomで参加したはいいものの話があまり面白いものでなく、物足りなさを感じていたところに友人が、とある組織の説明会に誘ってくれました。
街の真ん中にある建物を初めて訪れた私は、少し気負いしながらも、飛び入りの参加を歓迎しているとのことで、のこのこ赴いてしまいました。彼は一方で就活生らしくカジュアルながら同年代は着ない初冬に合っている丈の長いのを三枚くらい着ていました。しかし説明会の雰囲気は気張ったものでなく、彼の服装らしくしかし落ち着いた形式に則ったものでした。
私と友人との最大の違いは、知か行かかもしれないと改めて感じました。私は自分の知識の一部になれば満足というか、私自身が納得できれば他人の存在は関係ないのですが、行を主としているように見える彼は、原理的に他人を欠かすことができないものになっているような気がします。彼の人生を私は歩めそうになさそうですが、私は私の納得できる範囲ならば、どのような人生になってもよい覚悟です。