思い込みと決めつけ
先日、アトリエを広い部屋へと移動しました。
今までの約倍の広さになり、今まで以上に絵を描くことが楽しくあります。
そして、今までnote記事を書いたり、お手紙を書いたりする机と、
絵を描くスペースが同じ机になっていたので、専用の机を置きたいと思い購入してきました!
しかしそれはわたしの大の苦手な組み立て式。
主人にやってもらえばいいと考えていたのだが、なんと出張でほぼいない、、、。
これは詰みました 笑
わたしは昔から説明書が理解できません。
さらに図形が入ってくるともうさっぱり分からない。
そのため、未だかつて自分で組み立て式を完成させることはできなかったし、
スマホの契約や諸々説明書のあるものは自分一人では不安。
でもこの時のわたしは、とにかく新しいアトリエに机と椅子をセットして、
理想のアトリエにしたい気持ちでいっぱいだった✨
迷わず届いた組み立て式の机と椅子を梱包から開封し、
説明書と部品と睨めっこ。
地図の読めない人の地図の見方を知っていますか?
みなさんそうとは限りませんが、地図をくるくる回したり、
自分自身もくるくる回ったりしてなんとか地図と同じ向きを探しますよね?
わたしはそうです 笑
それと全く同じことがこの組み立て式の説明書と部品、さらには自分自身に起こるわけです。
本当にわけが分からなくなってくる。
さらには、二人で作業するようにと注意書きまであります。
え?一人では不可能ってこと??????
でも一人でやるしかないのだよ。
そこからのわたしの集中力は凄まじかったと思います。
約4時間かけて生まれて初めて組み立て式を組み立てることができました!
工程ややり方が違っていて、初め引き出しが入らなかったり、
鉄の部分にネジをかしめる際、強くかしめすぎて曲がったりはしています 笑
でもでも完成させることができました。
そしてこの時思ったのです。
今まで理解できないと思っていた説明書。自分一人ではできないと思っていたこと。
これ実はできないのではなく、途中で諦めていたり、集中力がなかったりしていたのではないかと。
その経験を積み重ねていく内に、わたしにはできない、理解できないと決めつけ、思い込んでいったのではないかと。
多分そうです。
今回、この組み立て式への苦手意識から大きなことに気付きました。
できない、分からない、無理だと思っていることはほとんどが決めつけと思い込みなのではないかと。
理解する、できるまで持っていく集中力や寛容さがないのではないかと。
これを組み立てている時の自分を思い出してみると、
できるとかできないとか考えていないし、理解できないとも考えていなかった。
黙々と完成するまで集中して、目の前にあることを淡々とこなしていただけだった。
今はまだボヤッと何かを掴んでいる気がしているにとどまっているけれど、
この感覚を忘れず応用したら、とても力になるように感じています。
子供の頃の自分のとんでもない集中力と、没頭の具合を思い出した出来事でした。
そして、日常の中にたくさんの気付きや、インスピレーションが転がっていることにも改めて目を向けるキッカケとなりました。
一つ一つの動作や感情、発する言葉や欲望。
食事や家族との関わり方、友達や近所の人との関わり。
聞いている音や見ている景色、歩く歩幅や呼吸の速度。
手に触れる感触やどこかで夕食の準備をしている匂い。
ありとあらゆる感覚がそこいら中に転がっていて、
それを気付ける自分でいるのか、ただ去っていくことにしている自分なのか。
わたしは絵を描いています。
認識できる物は、とても脆く曖昧な印象を持っているが、
それでも目で見える物を創造する自分がとても矛盾していて好きです。
わたしが絵を描くとき、自分がとても喜んでいるのが分かる。
楽しいという感覚よりも、喜んでいるし、感動している。
わたし以外の誰かが、わたしの絵を見て何か感じていたり、感想を持っていたり、
欲を言えば同じように喜び感動する。そういう感覚を呼び起こす絵描きになりたいと思っています。
いや。正確には、この組み立て式の家具を完成させていく過程でそう思いました。
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