1930年代前半の対戦車砲
1920年代後半までは対戦車砲という概念はほとんど存在せず、対戦車戦闘には従前の歩兵砲や野砲を転用すればよいという考えでした。しかし1920年代後半から1930年代前半にかけて各国で37mmクラスの対戦車砲が次々と開発され、37mm対戦車砲が事実上の標準となるとともに対戦車砲という概念が急速に各国の軍隊に普及していきました。
第一次世界大戦で登場した戦車は装甲が最厚部でもせいぜい30mmしかなく、野砲の直撃に耐えられるようなものではありませんでした。野砲の直接射撃で戦車を撃