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「空気を読める」とカースト上位になれる社会

「多様性」とか「個々の尊重」とか色々言われる時代になってきたけれど、
結局はその場に応じて「空気を読める」人が一集団のカースト上位になっていくの、あれはなに?ちょっと場の空気が止まるような話をする人に対して、距離をとってしまうあれはなに?

私が考える「空気を読める」とは、一人ひとり性格が違う人たちに対して、それぞれの状況に合わせて振る舞い方を変え、イレギュラーな状況になった時もそれを察して言動を工夫する。そういう人。

「一集団のカースト上位」とは?単に会社で出世して社長になるという事ではない。役職が上がって「位が上になる」という事ではなく、学校のクラスでよくある、「カーストが上の人たち」というイメージ。皆が暗黙の了解で逆らえない人たちという感じ。その人たちの考えが「普通」「基準」だよねって皆が思ってしまうような。


少し前に、私の職場に新しい人が入社した。
とても明るくてノリツッコミがキレキレな人だった。
そこで、ある同僚はその人のことをこう言った。

「〇〇さんは今までにいなかったようなタイプでいいね!しかも、ちゃんと場の空気は読めるしね」

この言葉にモヤッとしたのは私の感覚がおかしいのだろうか。

場の空気を読めない人は「ちゃんと」していないのだろうか。
キレキレでイケイケな性格でも、空気を読めなかったらもうその人はダメなのだろうか。

「空気を読める」=様々な場面に柔軟に対応できると定義するならば、
仕事において重宝されるのは分かる。
でもそれは、仕事に求められる能力の一部にしか過ぎないのであって、
ましてやその人の人格の評価に影響を及ぼすものではない。及ぼすものであってはいけない。




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