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ひび割れた水瓶
皆さん、いかがお過ごしでしょうか。心理&エネルギー系セラピストのオリオンです。
本日はこんなお話しを…
インドに水汲みを仕事にする男がいました。
彼は毎日毎日、川から2つの水瓶を左右の肩にかついで丘の上のご主人様のお屋敷まで遠い道のりを運んでいました。
右肩にかかっている水瓶は、いつも自分を誇りに思っていました。なぜなら水瓶として本来の目的を完璧に果たしていたからです。
一方、左肩にかかっているひびわれた水瓶はいつも自分を恥ずかしく思っていました。いつもご主人様のお屋敷まで半分しか水を運び切ることが出来ないからです。
ある日、ひびわれた水瓶は川のほとりで水汲み男に言いました。僕は自分が恥ずかしい。そしてあなたに申し訳ないと…
すると水汲み男は言いました。「道端の花に気づいたかい?どっちの方に花が咲いていたかい?」
「僕が通ったほうだよ」ひびわれた水は答えました。
水汲み男は言いました。「君が歩いてきた片側だけに花が咲いているね。僕は君から零れ落ちる水に気づいて君が通る側に花の種をまいたんだよ。君は毎日水をまいてくれた。花は君が育てたんだよ」
「君のひびわれがあったからこそご主人様は毎日新鮮で綺麗な花を喜び、おいしい水も飲むことができたんだよ」
ひびわれた水瓶は…生まれて初めて目が覚め「自分なんてダメなんだ」という悲観的な思いに気がつき自分自身を大変いとおしく感じたのです。
簡単にまとめて書いてみましたが…この物語はアメリカで口コミで広がっている原作者不詳のお話です。
僕たちはそれぞれ自分だけのひびわれを持った水瓶なのですね。 神の摂理のもとに必要でないものなど何もないのです。
末期医療に多大な功績を残したエリザベス・キューブラーロスはこう言いました。
「わたしはOKじゃない。あなたもOKじゃない。でもそれでOKなの」
今回も読んでくださりありがとうございました。
オリオン