田舎の文系女子に届いてほしい
正直、勉強はできるほう。けれど理系科目は苦手だから文系。
大学には行こうと思って進学校に通っている。
「将来の夢は?」「やりたい仕事は?」と聞かれて、思いつかない。
私自身がそうだった。
東北の田舎に生まれ育ち、親は公務員。
教師。県庁。地元の銀行。
勉強ができる人の就職先はこの3つ。
ポケモンの御三家みたいなもので、これ以外の選択肢はないのだ。
最近、別の地方出身の友人に話を聞いたが、不変の3つの選択肢。
私が高校を卒業してから約15年が経ったが、状況は変わっていないらしい。
私が将来の夢がなかったのは、
「地方と都会の情報格差のせいだ」と気付いたのは
大学進学で上京したとき・・・ではなく、
社会人になったとき・・・にもまだ気づかず、
元々自分が好きだった英語を武器に仕事を探してみようと思い、
仕事をしながらTOEICの勉強を頑張って、
都内の外資系企業に転職したときだった。
26歳のときだ。
同僚も上司も、首都圏出身か帰国子女。
早稲田、慶応出身がボリュームゾーンで、
私のような国公立大学卒で地方出身者はかなり少数派だった。
中には小学校でお受験をしたという人もいたが、
私が見聞きした範囲では、そこまで影響は感じなかった。
(小学校からお受験組は、まだ私が知らない別の世界に生きているのだろう)
実際、大学から「情報格差」がどうしようもないくらい広がったんだな、と
感じた。
元・田舎文系女子の私の経験を共有することで、
現・田舎文系女子に何かすこしでも参考になることがあればと強く願う。
将来やりたい仕事がないのは、あなたのせいじゃない。