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採用と学歴について③

抽象力の違い

抽象的な思考の有無により業務にどのような影響が出るのかを考察していきます。

抽象的な思考が苦手な従業員は業務をパッケージ化することが出来ません。

例えば、
お客様にコーヒーをお出しして怒られた。

実はお客様は何が飲みたいのかを聞いて欲しかった。

という単純な場面を想像しましょう。
この流れを見れば次回からはお客様に何を飲まれるか聞いてみよう。
となるはずです。

しかし、抽象化が苦手な従業員は、

コーヒーを出した。

怒られた。

という具象だけが記憶に残ります。

したがって、次回も何を飲まれるか聞かずコーヒー以外の物を出して怒られます。

マネージメントをしていて、思い当たる部下がいる方もおられると思います。

言わずもがな、後処理に精神力とコストを奪われますし、その後の指導も効果が薄く成す術がありません。

抽象力の低い従業員への対応

抽象力は訓練によって向上するものではありません。

複雑ではない業務を任せて、マニュアル化するしか対処の方法はありません。

抽象力は必要十分条件に代表されるように数学的な能力です。
数学は関係の学問であり、あらゆる事象をパッケージ化するのに適しています。

学力の低い従業員は数学力が乏しいため抽象化が苦手です。

採用について

採用の際に注意する必要があるのは数学力です。
高卒者は総じて数学力は低いですが、大卒者でも数学力を持ち合わせていない者もいます。

面接前のペーパーテストでふるいにかける事を強くお勧めします。中学数学レベルで良いので実施して下さい。

数学力のない従業員は教育のコストと業務の修正コストが段違いにかかります。
マニュアルやルールは最も出来ない者に合わせて作成されるため、組織レベルのボトルネックになってしまいます。

創業初期は人材を選ぶことは困難ですが、抽象力(数学力)のない従業員は後々に組織の癌と化してしまうので、焦らずに採用活動をして下さい。

次回は学歴と習慣の関係について話しをしています。

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