月からの使い
突然だった、夜空から、傘を開き、片手には
スティックの先にピンク色の宝石付けて
ふわふわふわふわ降りて来る
ジブリの世界❔はたまた、あのスティックは
サリーちゃんの魔法の杖
私は、人と喋るのが億劫だった
見なかった事にしよう、無視するぞ
えっ、ウサギ❔二度見る、ヤバい
深夜に出掛ける公園、此処は私の表現の場所
物言わぬ私は、エネルギーの発散に
この場所で踊り狂う、観客はお月様
その創作ダンスは何の恥じらいもなく、想いを
踊りに込めて、月夜の晩に。
毎晩、月夜の晩に、1人の空間を邪魔する
ウサギ。
人間じゃないから、ちょっと心を許してしまった。側で、スティックを振りながら真似して
踊るウサギ、うざったいが笑えた
喋らなくて済むし、見てない振り
時にウサギは魔法が使えるのか、小さくなって
私の肩に乗って一緒に踊る
十五夜の日、ウサギが喋った、いや、喋らない
でも、伝えて来るんだ、祈りを込めて、月に祈るの。声が❔頭の中で❔げぇ、テレパシー
頭の中で喋ってみる。何を祈るの❔
伝えたい想いを踊りに乗せてお願い事❣️
私の狂う踊りがしなやかになり、指先から
星が爪先も表現していく、地面を蹴ると
天高くジャンプして、身体は軽く、ふわふわと
地面に着地、楽しい、楽しいよ🎵
生きてるすべての命が尊い、光で孤独の扉よ開け、開くんだ
心が疲れた人には、癒しの光を、思い付く総ての事に祈りを込めた
私は、何故、喋る事が億劫なんだ、大事な心を
傷つかない様に狭い境界の中で生きたかった
まだ、見ぬ世界が呼んでいる、私は自由になる
傷つくことの恐れから、解放されていく
私を自由にしたと感じた瞬間
ウサギは消えた
明日、誰かと話してみよう
明日も月に祈ってみよう