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長女が学校に行かなくなった時のこと


去年の春、長女が中2の春
体育祭が終わると同時にぱたりと学校に行かなくなった。
それまでは時々学校を休むことはあったが
1日休めばケロッと登校した。
ちょうどコロナが第五類になった後だった
とはいえ、
「頭が痛い」
「おなかが痛い」
「だるくて体調が悪い」
と体調の異変を訴えられれば無理に学校に行くように促すことはできない。
おそらくコロナなどなければ
「そんなの気にしないで学校に行け!」
と言っていただろう。

会話ができない

でもわが子が不登校だと受け入れることは簡単にはできなかった。
今日だけだろう。休んでも明日は登校するだろう。
そう思っていたが
来る日も来る日も布団を深くかぶり
起きてこなかった。
表情がなく、視線が合わなかった。
会話もできる状態ではなかった。
その頃、長女とのやり取りは学校に行くか行かないかの確認のみだった。
毎朝体調悪そうな顔をして話もしてこない長女に対してイライラする気持ちがあったし、落ち込む気持ちがあった。
どうしたらいいのか分からなかった。
「どうして学校に行かないの?」
何度も聞いた。
長女は黙って泣くばかり。一度だけ絞り出すように
「勉強が分からないから」
と言った。
「じゃあ勉強すればいいじゃん!一緒にやろうよ。」
と無理やり勉強系YouTubeをみて勉強させようとした。
でも、やろうともしなかった。
長女の気持ちが全く分からなかった。

毎日先生から電話がかかってくる

学校を休むと毎日担任の先生から電話がかかってきた。
夕方電話が鳴るのが恐怖になった。
「どんな様子ですか?」
「明日は学校にこれそうですか?」
「学校に来たくない理由はなんですか?」
などと聞かれた。
どんな様子と聞かれても、まともに会話ができていないのに何も答えられない。
明日は来れそうかと私に聞かれても分からないし…
学校に来たくない理由を
「勉強が分からないからのようです」
と伝えると
「それなら学校に来ればいいのに。」
と一言。そう簡単にいかないから困っているのに、先生と話をしても責められているようで辛くなるから話したくないなと思った。
それからは先生が電話をかけてくる時間にわざと外出するようにして電話のやり取りをする回数を減らした。
すると長女は自分で電話対応をするようになった。

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