デザイン力を上げたくて40過ぎでデザイン学校に通ってみた話
デザイン地獄にハマったシティプロモーション課時代
きっかけは2014年11月開催の市合併5周年記念イベント。
僕は、新設されたシティプロモーション課で、イベント企画を担当していました。
その時に思いついたのが「スイーツフェスタ」。
市内のお菓子屋さんを一同に会したイベントは面白いのでは?と、考えて実行に移しました。
一人担当だったので、市内全てのお菓子屋さんを自らの足で行脚し、もちろん購入して試食した上で交渉という、財布には優しくないけど幸せなひと時を過ごしていました。
「これ、めっちゃお客さん来るんじゃないかな?よし、魅力たっぷりなチラシ作るぞー」と意気込んだ僕が思い知ったのが、デザイン地獄でした・・・。
これ、ワードで作りましたが、レイアウト考えるのも地獄、色使い考えるのも地獄、、、全てが初めてレベルで「もうアカン!」ってくらいな出来。自分のセンスの無さを呪いながら取り組んでいました。。。
今見ても結構な出来で・・・
そしてこの呪いはシティプロモーション課在籍中、ずっと続くのです。
プロモーション課時代はずっと何かに追われるように仕事していたのですが、2018年に収納課に異動になった時に、ふと自分の4年間を振り返って、なんかいたたまれない気持ちになりました。
「結構、いいイベントもやってきたけれど、結局その良さを伝えられるようなポスター、チラシを作れなかったな・・・」
意を決して40歳過ぎでして専門学校へ
そこで当時の僕は勢い余って渋谷にあるデザイン専門学校の門を叩くのです。所属、収納課なのに。
学校は週1回。土曜日に通っていました。
写真、レイアウト、色彩、コンセプトスケッチ、ブランディング、ロゴデザイン・・・とにかく色々な事を学びました。
渋谷のバスターミナルで旅行者に片っ端からインタビューしてペルソナ設定したり、劇場やライブハウス回って印象的なチラシを集めて、それを別のチラシに組み立てたり、、、とにかく初めての体験ばかりで目からうろこ状態。。。
だったのですが、いかんせん、授業スピードが速くって、立ち止まる暇も無いくらいでした。
2年間学べるけれど、安くない授業料だったので、「本当に身についているのかな?」「ちょっとはデザイン力ついたのかな?」と悩み始めた時に、デザイン学校仲間が教えてくれたのが「色彩検定」の存在でした。。。
彼女もちょうど同じ悩みを抱えていたらしく、自分のデザイン力を測る一つのものさしとして「色彩検定」を考えていたそうです。「なるほどなー」と思って、その場のノリで2級とあと保険の意味で3級を申込み。
これが僕と色との出会いでした。
自分の中で変わったこと
色彩検定の話はまた別の機会に(ご要望あれば)
デザイン学校に通ってどうだったか。
期待していた「デザイン力が爆上がり!」・・・なんてことはありませんでした。
が、デザインを考える道しるべみたいなものに気づけたかも。
一言で言えば「デザインを言語化することを意識できた」
実はこれは最初の授業からすごく言われていたことでしたが、「当たり前じゃん」って思っていて、その意味には気づけていませんでした。
デザインって、こうしなきゃ絶対ダメ!ってルールが無いから、どうしても自分の好みになっちゃうと思います。僕がそうでした。
でも、意図をもって、「ターゲットにこう思ってほしいからこのデザインにしました。」って言えること。これが実はすごく大切だと実感しています。
何のために、誰に向けてなぜ、どうやって・・・
よく、企画考える時に5W1Hとか2Hとか、色々言われますが、デザインの世界でも共通。
ターゲットに向けて情報を伝えるって簡単じゃない。
みんな趣味趣向が様々だから、まずは興味を持ってもらえないとお話にもならない。
デザインはその為の有用なツール。
だからこそ、コピー、色、レイアウト、写真・・・一つ一つの要素を丁寧に伝えたい人に届くように考え抜いて決めなくちゃならないんだなぁと。
まさに、佐久間さんがよく言う「ラブレター」です
考えてみたらデザインを学び始めてまだたったの5年。
そんな偉そうなことを言える立場でもなく、トップクリエイターの作品とか見ていてもため息しか出ませんが、着々と進み続けていれば・・・なんて思いもあります。
デザインは一朝一夕では身につかないから、今も毎回自分のイベントや、依頼されるチラシ案を地道に考えています。
広報ラボで出会えたのも何かの縁、一緒にデザインを学べればいいなぁ。
ここまで読んでいただいてありがとうございました!
次回はまた動画制作頑張りますー。
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