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【エロゲ】好きなシナリオライターについて書く(菅野ひろゆき編)
【話の展開】
●謎
話を作るうえで謎の扱い方があまりに上手すぎます
ちゃんと回収できるか不安になるくらい序盤から大量に謎を用意します
それを残すことなくちゃんと回収するしその魅せ方も上手でワクワクが止まらなくなります
●小さな山場
序盤から大量に謎を用意する作品というのは種明かしする終盤以外をどうするかって問題があるけど菅野さんはちゃんとクリアしてます
小さな山場を適度に用意することでプレイヤーを飽きさせない工夫がされてます
しかもその小さな山場で謎が少し分かるけどまた新たな謎が生まれることで先の展開をさらに気になるようにもしてます
自分としてはやっぱり菅野さんはそこが1番すごいと思っていて最初から最後までここまで隙間なく楽しめた作品はそうそうないです
●びっくり展開
「え!?」
ってなるくらい予想できないようなびっくりする展開があるのも特徴的です
なんの前触れもなく急にくるので本当にびっくりします
ただでさえ面白い内容なのに一度見たら忘れられないようなびっくり展開もあるのでプレイヤーの心にはより強く残り続ける作品になると思います
【主人公】
普段はふざけてるけどやる時はやる
っていうスタイルかなり好きです
フランクな感じはやりすぎない程度っていうのは大事だと思っています
菅野さんの主人公はコミュニケーションの一環としてだったり相手が本気で嫌がってる場合はやめたりっていう線引きがちゃんとできてるのがいいです
だから主人公のおふざけも安心して見てられます
シリアスな場面では打って変わってすごい真剣になります
少しの情報や手掛かりで謎を解いていく姿はとてもかっこいいです
頭脳だけでなく身体能力もすごくて戦闘シーンもかなり好きです
【おとな】
エロゲは学生キャラが多くなりがちなので魅力的なおとなキャラを作れる菅野さんは本当にすごいと思います
キャラ1人に対してもただそこにいるわけではなく
良いこと悪いこといろんなことがあってこうなったんだな
って人生経験の積み重ねを感じられます
だから普段の作品とは違う視点で物事を見れたりキャラたちの発言の重みが増します
【欠点を強みに】
確かに魅力的なキャラはたくさんいるけど別に欠点がない完璧キャラってわけではないです
むしろ菅野さんのキャラは魅力的だけど欠点も結構目立ちます
でもその欠点がキャラをより魅力的にしてくれます
まりななんかは男癖が悪く気に入った男には割と見境なく色目使ったり遊び感覚でナンパしたりします
確かにあまり良い行いとはいえないけどまりなのキャラを考えたらそうするのはむしろ自然で違和感がないです
いつものまりなだなー って感じです
そうなるのはちゃんと1人のキャラを魅力的に作れてるからです
つまりその人が何を好み何に怒るかなどキャラの人格がちゃんと備わっていて“1人の生きたキャラ”になってるってことです
完璧な人間がいないのと同じように良い面ばかりでなく欠点もちゃんと描写するのはキャラを作るうえでとても大切です
キャラをちゃんと作れてないと中身スカスカで魅力も全然感じなかったりします