殻を破って
2024年 1月26日(金)
今日の景色…
〈気になる記事・後半…〉
「他の日本人と同様に厳格。彼は気落ちしている」鎌田大地の窮状にラツィオSDが言及「私は危機を乗り越えると思う」
(記事本文抜粋…)
昨年8月、ラツィオを新たな冒険の舞台と選んだときに、鎌田大地はこれほどの苦戦を想定していただろうか。だが、クラブ幹部は巻き返しを信じている。
当然、本人も落胆しているようだ。ラツィオ専門サイト『cittaceleste』によると、アンジェロ・ファビアーニSDは「すべての日本人と同じように、彼も非常に厳格だ。気落ちしているよ」と明かした。
「自分にできることを出せていないからだ。理由はたくさんあるだろう。例えば国が変わり、サッカーが変わり、クラブが変わったなどだ」
そのうえで、同SDは「私はサッカーができる選手だと思っている。遅かれ早かれこの危機を乗り越えるだろうとね」と続けている。
「彼はローマの街とラツィオで快適にやっている。今後に向けて問題はないと思う。もちろん、未来を予測することはできないけどね」
鎌田とラツィオの契約は延長オプションつきの1年と言われており、現状では今季終了後の退団が濃厚とも言われている。アジアカップの日本代表メンバーからも外れたMFは、シーズン後半戦で流れを変えることができるだろうか。
👉これはクラブ幹部の表向きの意見…。
日本向けにあまり否定的なコメントは出来ませんよねぇ…。
その原因も少し濁した感じです…
そして外部の記者たちも…
外から鎌田選手のスランプの原因をアレコレ幾らでも書けますが、実際のところ、チーム内部ではどのような事が起こっているのでしょうか…。
少し前の記事を遡って探してみたら…
このような監督のコメントを見つけました…
「カマダを理解するのは難しい」指揮官サッリは鎌田大地のキャラクターに苦心? だが期待はしぼまず「片鱗を見ている。だからこそ...」
(記事本文抜粋…)
「彼は内気で、物事を溜め込むタイプ」
指揮官も少なからず頭を悩ませているようだ。
「カマダを理解するのは難しい。それが問題だ。彼は内気で、物事を溜め込むタイプなので、上手くいっていないことを引き出すのは難しい」
コミュニケーションの面で少なからず障壁があるのかもしれない。それでも、サッリ監督は27歳のアタッカーに対し、完全に失望しているわけではない。「我々は非常に優れた選手の片鱗を見ている。だからこそ、彼がそうなるように願っている」と期待を寄せた。
👉これは今こうなる前の段階での監督のコメント…。
しかし…
どうやらこの問題が解決されることなく、そのまま今のこの状態を迎えてしまっているようです…。
わたしはズバリこれこそが…
今の鎌田選手のいちばんのスランプの原因であり、今の鎌田選手が成長して乗り越えなければならない課題なのだとわたしは思います…。
恐らく…
コンディションの問題でも…
またプレーにおける能力の問題でも何でもないように思います…。
たぶん…
同じような問題を…
ドイツのフランクフルトに行った当初も抱えていたのではないでしょうか…。
そんな記事を読んだことがあります…。
その当時の最初の1年か2年…。
まったくチームの監督やチームメイトたちと折り合いがつかず、チームで孤立していたようです…。
それも…
やはり今のラツィオで起きている問題と同じだったのではないでしょうか…。
「鎌田を理解することが難しい」
「それが問題だ」
恐らくドイツのフランクフルトのときは…
チームにベテランの長谷部選手がいたので、いくらかはその潤滑剤としての役割りを果たしてくれたのでしょうが、今はホントにたった独り…。
それを察して間に入ってくれるような選手もいないのでしょう…。
監督はその雰囲気はもちろん察しているのでしょうが、それは選手間同士の問題でもあり、なかなかタッチしづらいところでもあるでしょう…。
よほどのビッグネームで、彼をチームメイトの誰もが優遇するのを認めていたら別ですが、どうやら鎌田選手の場合はそうではなく、逆にチームメイトからは歓迎されない存在となってしまっているようです…。
それに…
プレーで良い結果と良い印象も与えられていない分、その影響力はかなり弱いものとなってしまっています…。
ここでやはりいちばんの問題は…
鎌田選手のそのコミュニケーション能力…。
世界的にもかなりの活躍をして…
期待されて来たのだから…
優遇するのが当たり前だろう…
お前らが気を使って…
お前らが合わせろ…
恐らく周りのチームメイトたちにはそう写ってしまっていたのではないでしょうか…。
鎌田選手本人がそう思っていたかは別にして…
わたしはラツィオの試合も観たことがないので、どんな選手が居るかも分かりませんが、ハイライトとかで観た印象では、周りの選手たちはかなり若手でヤンチャなタイプも多く、みんな血が盛んで闘争心があり、バリバリの競争心と反発心旺盛な選手が中心となって活躍している感じがしました…。
ラテン気質といいますか…
そんなラテン系の人間に多いのが…
先ず最初の段階でその能力云々関係なく、お構いなしに、相手を見下して上から目線でその優位性を主張して来るところ…。
「お前より俺のほうが上だ!!」
そこで怯めば終わり…。
実力関係なく…
その立ち位置が決まってしまいます…。
南米に行ったほとんどの日本人は、まずそれで萎縮してしまい主導権を握られてしまいます…。
恐らく同じラテン系のイタリアにおいても同じなのでしょう…。
では…
そんな最初の段階でのその相手からの駆け引きに、日本人選手はどのように対処したら良いのでしょうか…。
日本人は真面目なので…
そこで遠慮して引き下がって従うか…
もしくは張り合って無言の対立をするかが多いと思います…。
鎌田選手の場合は後者ですね…
ただ…
それをしていては…
言葉の問題で不利になるのは日本人側です…。
相手は周りの仲間を巻き込んで、みんなでその日本人をハミゴにして嫌がらせをするでしょう…。
サッカーの場合は…
その日本人選手にみんなでボールをも回さずに、プレーする機会を与えなくするでしょう…。
それがラツィオの試合でも鎌田選手に対して意図的に起こされていたシーンは、動画でかなり出回っています…。
監督も分かっていますが…
何故そこを指摘して止めさせないのでしょうか…。
たぶんそれをすれば…
その中核をなす選手が反発して、それが対抗勢力としてチーム全体に悪影響を及ぼし、今まで監督が積み重ねてきたチームが空中戦分解して行くのが分かっているからです…。
やはり人間関係的に、今までの選手たちを優先するのは必須でしょう…。
ならば…
そこで態度を改めないとイケないのは、やはり鎌田選手という事になります…。
その中核をなす選手に従えという訳ではありません…。
ただ黙って自分のプレーとその結果だけで相手を認めさせようとするのではなく、やはり言葉やゼスチャーも含めたコミュニケーションで、その相手に歩み寄る努力が必要です…。
そこには「笑顔」も必要です…。
「おふざけ」や「冗談」も必要です…。
特にラテン系の選手たちに対しては…
鎌田選手は今まで…
その日本のJリーグ時代においても、その性格と表情などで、かなり損をして来ているところがあったようにわたしは推測します…。
それが日本人らしいと言ってしまえばそれまでですが、もし本当に海外でさらに上を目指すためにイタリアに行き、そこで結果を出して日本代表でもさらに上を目指すのであれば、そこは頑なに自分流を押し通すのではなく、変えるべきところは変わらないとその先は難しいかもしれません…。
その強い芯を曲げる必要はなく、その自分に対する強い気持ちと自信も捨てる必要はありません…。
ならどのようなキャラでそのコミュニケーションを取っていくのが良いのか…。
そのすごく良い例が、若い頃から長年海外の地で過ごして来た久保選手ではないかと思います…。
彼はそんなサッカー選手におけるプロの世界でどのように立ち振る舞って行く選手たちが、息長く活躍し続けるかも、小さい時からたくさんの選手たちの例を見て知っています…。
良い例も悪い例もたくさん…。
ですから自然と彼もそのような立ち振る舞まいを身に着けているように思います…。
誰からも憎まれず…
誰からも慕われて…
みんなから応援してもらって…
みんなから愛されるキャラ…。
それはチームメイトに関しても同じです…。
そのようなキャラの雰囲気を意識的でなかったとしても、無意識に醸し出しています…。
それが良い選手として欠かせないスキルの一つだということは意識して知っているのではないでしょうか…。
そのコミュニケーション能力を…
環境とチームが変わった最初の段階で使って行かないと、今回の今の鎌田選手のような状況に陥ってしまう可能性があります…。
このような微妙な人間関係の機微は、日本人ならば分かりそうなところですが、ところがどっこい…。
ストレートな外国人の方々にはなかなか理解し難いところと言えます…。
目に視えない世界の感覚を得意とする日本人に対して、目に見える世界がすべての方々には…
いずれにしても…
今の世界のサッカー界でさらなる上を目指して活躍して行こうとするのであれば、その世界に自分を合わせて行く必要があります…。
周りを変えるのではなく…
自分が変わらなければ…。
ここは鎌田選手にとっても正念場…。
その自分の殻を破って…
ひと皮剥けたコミュニケーション能力を身につければ…
その時はもっともっとその道が拓けて来るようにわたしは思います…。
そんな彼を見てみたいですね…
〈気になる記事・前半…〉はこちらから…
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