佇まいに人生を感じる
袖擦り合うも他生の縁という言葉がありますが、私には忘れられない一コマがあります。
息子が幼稚園ぐらいのとき、
遊園地で、大人ばかりの家族の集団を見ました。
確か遊園地が廃業になるので、あと何週間か開けるときのことだったように思います。
子どもは多分成人していました。お母さんは、髪を一つに編み込みでまとめていました。服は全身紺色の服でワンピースだったとおもいます。
お母さんは落ち着いた微笑みを家族に向けていました。大きくなるまで立派に育てあげた自信みたいなものが滲み出していました。
私は、全く面識のない人でしたが、その様子が素敵すぎて、あんな母になりたいと強く思いました。
ときどき思い出します。
私はあの母のような落ち着きのある母だろうか。
息子にとって、安心基地でありたいです。