27. 赤ちゃんの指差しの意味とは?発達の大切なサインを見逃さないで!
赤ちゃんが成長する中で、指差しはとても大切な発達のサインです。
親として、赤ちゃんが何を見て、何を感じているのか気になりますよね。
指差しは、赤ちゃんがコミュニケーションをとろうとする最初のステップの一つであり、周囲の世界を探索し、伝えたいことがあることを示しています。
保育士としての経験を交えながら、赤ちゃんの指差し行動について、どんな意味があるのか、そしてどう関わるべきかをお話しします。
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1. 指差しの始まりはいつ?
赤ちゃんが指差しを始めるのは、だいたい9ヶ月から1歳頃と言われています。
それまでの赤ちゃんは、泣いたり声を出して自分の欲求を伝えていたのですが、この頃から少しずつ、自分の興味や関心を「指を使って」示すようになります。
保育園でも、この時期の赤ちゃんが絵本を指差しながら「これなに?」という顔をすることがよくあります。
指差しは、赤ちゃんが自分の思いを周りに伝える手段として、とても重要な発達のステップなのです。
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2. 指差しには2種類ある
実は、赤ちゃんの指差しには「要求の指差し」と「共有の指差し」という2種類があります。
まず、**「要求の指差し」**は、赤ちゃんが自分の欲しいものや、やりたいことを指差して伝える行動です。
たとえば、お気に入りのおもちゃやおやつを見つけて、それを指差しながら「欲しい!」と伝えてくるのがこのタイプです。
次に、**「共有の指差し」**は、赤ちゃんが自分の興味を誰かと共有したいときに行う指差しです。
たとえば、公園で鳥を見つけて「見て!」といった顔で指を指すことがこれに当たります。
この指差しを通じて、赤ちゃんは親や保育士と世界を共有しようとしているのです。
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3. 保育士の経験から見た指差しの大切さ
保育園で赤ちゃんと接していると、指差しが出始めたころから、彼らの世界が急に広がるのを感じます。
指差しをすることで、赤ちゃんは自分の感じていることや、興味を持っていることを他人に伝える術を身につけていきます。
以前、担当していた1歳前後のクラスでも、窓の外を見ながら飛んでいる鳥を指差して、「あっあっ!」と私に教えてくれた子どもたちがたくさんいました。
その瞬間を一緒に共有できることが、子どもたちにとっても、私たち保育士にとってもとても嬉しいものです。
指差しは、ただの動作ではなく、赤ちゃんの心の中をのぞくための「扉」のようなものだと感じます。
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4. 指差しにどう応えてあげる?
赤ちゃんが指差しをしたとき、親としてどう反応すればいいのか迷うことがあるかもしれません。
ポイントは、しっかりと応えてあげることです。
赤ちゃんが指差しをしているものに目を向け、「これが気になるんだね!」や「これは○○だよ」といった声かけをしてあげることで、赤ちゃんは自分の行動が理解されていると感じ、コミュニケーションの喜びを感じます。
また、共有の指差しに応えてあげることは、親子の絆を深める大切な瞬間でもあります。
赤ちゃんが何を感じ、何を伝えたいのかを大切に受け止め、できるだけ言葉にしてフィードバックしてあげると、赤ちゃんの言葉の発達にも良い影響を与えます。
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5. 指差しが発達することの重要性
指差しが発達することは、赤ちゃんのコミュニケーションスキルや認知能力の発達と大きく関わっています。
赤ちゃんが何かを指差して、それに対して親や保育士が反応することで、相互のやりとりが生まれ、会話の基礎が作られていきます。
この「やりとりの経験」が、後の言葉の発達や社会的なスキルの向上にも繋がっていくのです。
私が保育園で経験した多くの赤ちゃんたちも、指差しを通じて少しずつコミュニケーションが豊かになり、やがて言葉を話し始める瞬間を見てきました。
それはとても素晴らしい成長の証です。
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まとめ
赤ちゃんの指差しは、単なる行動ではなく、成長や発達の大切なステップです。
この行動を通じて、赤ちゃんは自分の興味を伝え、周囲とのコミュニケーションを深めていきます。
親や保育士として、そのサインにしっかりと応えてあげることで、赤ちゃんの自信や安心感、そして言葉の発達に繋がっていくのです。
指差しの瞬間を大切に、赤ちゃんと一緒に新しい世界を楽しんでください。