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20.「8ヶ月の赤ちゃん、まさかの嘘泣き?その理由と対処法」
8ヶ月になると、赤ちゃんは感情表現がどんどん豊かになり、さまざまな手段でママやパパに自分の気持ちを伝えようとします。
その中で多くのママが驚くのが「嘘泣き」。
赤ちゃんがまるで本当に泣いているかのように泣き声を上げるけれど、涙は出ていないという場面、経験したことがあるかもしれません。
保育士としての経験からも、この時期の赤ちゃんがどのように「嘘泣き」を使うのかを見てきました。
今日は、そんな8ヶ月の赤ちゃんが嘘泣きをする理由と、どのように対処したら良いかについてお話しします。
1. 嘘泣きって本当?
まず、「嘘泣き」という言葉を聞くと、「赤ちゃんが嘘をつくなんて本当?」と不思議に思う方もいるかもしれません。
でも、実は赤ちゃんはまだ「嘘をつく」という意識で泣いているわけではなく、自分の欲求を伝える一つの方法として嘘泣きを使っているんです。
8ヶ月頃になると、赤ちゃんは周囲の反応をしっかりと観察し、自分が泣いた時にママやパパがどんな反応をするかを学んでいきます。
「泣くと抱っこしてもらえる」「泣くと遊んでくれる」など、赤ちゃんにとって泣くことが一つのコミュニケーション手段となっているんですね。
2. 嘘泣きの理由は?
嘘泣きが始まる理由はシンプルです。
赤ちゃんは、「自分が泣くことでママやパパが反応してくれる」ということを学んだからです。
保育士として、0歳児クラスでも嘘泣きのような泣き方をする赤ちゃんにたくさん出会ってきました。
ある日、8ヶ月の男の子が泣き始めたので、抱っこしようと近づくと、泣き止んでニコッと笑顔を見せたんです。
あれ?と思って離れると、また「えーん」と泣き声が…。
その時、「これは構って欲しいんだな」と気づきました。
赤ちゃんはまだ言葉で「抱っこして」とか「遊んで」とは言えません。
でも、泣くことで自分の欲求を伝えることができると理解しているんですね。
3. 嘘泣きへの対応は?
では、嘘泣きにどう対応すれば良いのでしょうか?
嘘泣きをする赤ちゃんに対して、無視をするのが良いという話も聞きますが、完全に無視する必要はありません。
大切なのは、赤ちゃんが「泣いたらすぐに抱っこしてもらえる」と学習しないようにすることです。
泣いた時にすぐに反応するのではなく、少し待ってから反応してみたり、泣きやまない時は違う方法で赤ちゃんと関わるのも一つの手です。
例えば、おもちゃで気を引いたり、歌を歌ってあげたり、視線を合わせてにっこり笑いかけるだけでも、赤ちゃんは満足することがあります。
私も自分の娘が嘘泣きをした時、最初は驚きましたが、泣いたらすぐに抱っこするのではなく、少し様子を見ながら違う方法で関わるようにしました。
その結果、娘も自然と泣く頻度が減り、嘘泣きが少なくなっていきました。
4. 嘘泣きも成長の証
嘘泣きは、赤ちゃんが成長している証拠です。
感情を表現する手段が増え、周囲とのコミュニケーションを楽しむようになっている証です。
嘘泣きをする赤ちゃんにイライラしてしまうこともあるかもしれませんが、それもまた成長の一環。
少しだけ余裕を持って、赤ちゃんとのコミュニケーションを楽しんでみてください。
最後に、嘘泣きは赤ちゃんとのコミュニケーションの一部であり、赤ちゃんはその中でママやパパとの絆を深めていきます。
泣き声の裏には、赤ちゃんからの「もっと構って」「一緒に遊んでほしい」というメッセージが隠れていることを忘れずに、温かく見守ってあげてくださいね。