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【リモート処方箋】ほめたいのに、どうしても素っ気ない。

メンバーに「よくやった!」とみんなで拍手してあげたい。
「がんばったね!打ち上げ行こっか!」と飲みに誘いたい。

リモートではできないことたちです。

リモートなら、リモート飲み会をすればいいでしょ?ですか?
あれが盛り上がらないことはもうみなさん経験済みなのでは。

リモートでチームになってみて、私は自分の持っている褒め言葉が少なすぎることに愕然としました。

「すごい!」
「すばらしい!」
「さすが!」

せいぜい3種類。
恥ずかしいほど少ないのです。

一度「あっぱれ」を使ったら見事に滑りました。
柄でもないことはするものではありません。

あとからトークを見返すと、「おまえコピペか!」と突っ込みたくなるほど。

では、自分がもらって嬉しい言葉は何か。
それを使ったらいいのでは。
そして収集の日々が始まりました。

ひとことで褒めようとするからいけない


人を褒めたい気分のときのことを考えてみます。
褒めるときは、わあ!という感動がまず来ます。
その感動に載せて、同じスピード感で褒める言葉を口に出したい。
だから褒め言葉は「ぱっと口から出る言葉」を使いがちです。

ですが、私たちはリモート。
私たちがぱっと打った言葉が、同じスピード感で相手に読まれるとは限りません。

逆もそうです。
社内のみなさんが私に打ってくれた言葉は、タイムラグを経てから私に届きます。

レスポンスの早さを追求しなくていい


私たちリモート勢は会社内の人と同じスピードで褒めなくていいのです。
同じスピードで「あなたはすごいよ!」という感覚を伝えられない分、何がすばらしかったか、どう思っているか、じっくり伝えることができます。

対面だとすぐの褒め言葉、とても嬉しいです。
「成約しました!」「達成しました!」という言葉に、わー!と盛り上がるのは社内の、リアルタイムにいる人にお任せして、リモート勢である私たちはちょっと時差を持って少し長い言葉で「がんばったね」を伝えられたらいいのだと思います。

会社にいる人たちからしてみたら、私たちはつねに文章の後ろにいます。

弊社で一番褒めるのが上手な人は、本当に言葉を尽くして気持ちを伝えてくれます。ここがよかった、こういうのがすばらしかった、あとから何度も読み返す嬉しいトークは、文章を使うからこそ残るすてきな財産だと私は思っています。
できればそういう文章をたくさん送れる人になりたいです。

ひとことだったら勢いを伝えよう


すごく少ない言葉で心の動きを伝えるのが上手な人がいます。
普段は普通に文章を送ってくるのですが、ときどきこういう短い連続トークが入ります。

「すご」
「ほんと」
「いいっすね」

こんな短いワードが、パパパっと連続して来ます。
文章の途中でエンターを押してしまったような勢いのあるトークです。

ビジネスの場では不適切かもしれません。
でも、この言葉の後ろに
急いで伝えてくれている様子が浮かんできませんか?

普段がこんな感じならば「そういうのが取引先で出ると困るからちゃんとした言葉を使いなさい」と注意するところだと思います。
普段はちゃんとしているからこそ、こういうちょっとの崩しが嬉しかったりするのです。

褒めるシチュエーションが生まれる、というのはとても幸せなことです。
心がこもった言葉をたくさん贈ることができますように。



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