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エフェクチュエーション リレーエッセイ はじめに

 始まりは、「ねえ、何かしないの?」という囁きでした。

 皆様、初めまして。ヤンと申します。もうすぐ50歳で会社員をしています。
これからしばらく、私が学んでいる「エフェクチュエーション」について、書こうと思います。

 冒頭の囁きは、エフェライフ講座を主催している谷口さんの言葉です。私は2024年の3月から、たにせんさんこと谷口さんから、ずっと学びたいと思っていた「エフェクチュエーション」を習っています。

 「エフェクチュエーション」、去年くらいから流行っているのですが、ご存じない方も多いと思います。

 エフェクチュエーション(以下、エフェ)とは、
「卓越した起業家に対する意思決定実験から発見された、極めて高い不確実性に対して予測ではなくコントロールによって対処する思考様式」
のことです。
 これだけだとよく分からないですよね? 私なりに噛み砕いて書くと、以下のようになります。

「とっても優秀で行動力にあふれた人達が、誰もやったことがないような新しいことを始める時に、どう考え 、何を選び、どのように行動するかをまとめた学問」

 自分にとって新しいこと、よく知らないこと、つまり不確実性が高いことにチャレンジする時、不安に打ち勝つ勇気と行動力が求められます。
 エフェとは、「新たなチャレンジをするときに、不安に打ち勝ち、どう行動すると目的を達成することが出来るのかを熟練者に学ぶ学問」とも言えます。

 どうですか? ちょっとワクワクしてきませんか?
 
 仕事はまあまあ楽しいんだけど、なんだか日々張り合いがないと感じている人。
 夢はあるけど、どうせ自分なんかには出来ないと思っている人。
 そもそも夢もないし、自分がやりたいことも見つけられずに日々悶々とすごしている人。
 私になんか価値はないし、どうせ何をやっても上手くいかないと思っている人。

 そんな人たちが、明日に向かって新たな一歩を踏み出すために必要なスキル。それが、エフェなのです。

  もう少しだけ、エフェについて説明しますと、エフェには五つの原則があります。

「手中の鳥」、「許容可能な損失」、「レモネードの原則」、「クレイジーキルト」、「飛行機のパイロットの原則」

 詳細はこの黄色い本を読んでいただきたいのですが、またも自分的にかみ砕いて書くと、
自分が持っているもの、出来ることから始め(手中の鳥)、
自分にとって怖くない程度の失敗は受け入れ(許容可能な損失)、
失敗を学びに変え(レモネードの原則)、
仲間を集め(クレイジーキルト)、
今、ここで自分がコントロールできることに取り組む(飛行機のパイロットの原則)、
となります。
エフェについてもっと詳細に学びたい方は下の黄色い本がお勧めです。

 エフェの講座では、行動することが求められます。
「エフェをスキルとして身につけたいのであれば座学では無理」というのがたにせんさんの教えです。
 それはそうです。何事もそうですが、本を読む、話を聞くだけで何かが出来るようになるのであれば、誰も苦労はしません。
 実際のところ、一緒に参加している講座生の中には、行動が加速している人がたくさんいます。
 これまでにない目薬ケースをつくるとクラウドファンディングを準備している人、何十年も前からの夢だったニューヨークに行った人、自分のクリニックを開業するために走り回っている人、50才でMCに挑戦している人など、どなたも目を見張るような行動力です。

 そうなんです。エフェで重要なのは、「行動する」ことです。これにつきると言ってもいい。
 これが、冒頭のたにせんさんのささやきに繋がります。
 恥ずかしながら、講座に入って以来、自分はあまり行動できていませんでした。少しはやりましたが、実働は約五時間(笑)。一方で、周囲のメンバーは行動しまくっている。引け目というか、自己嫌悪というか、何とも言えない後ろめたい感情を心のどこかに抱えていました。その感情を見透かしたかのように、たにせんさんは囁いたのです。

 というわけで、自分に何が出来るのかを必死に考えました。
 自分に出来ることと言えば、「文章を書く」ことくらいしかありません。得意、というわけではないですが、書くのは好きです。「書く」という行為は自分に取って大切な「手中の鳥」の一つです。でも、一人で書く、というのもちょっと違うと思いました。その理由もエフェにあります。

 エフェでもう一つ重要なのが、「人との繋がり」です。人と繋がることで生まれる何かをあますことなく使う、これがエフェの真髄の一つです。実際に他の講座生の方も人と繋がることで行動を加速させています。そんな中、一人で書くというのはあり得ないわけです。
 「書く」と「繋がり」。この二つが重なるものはないかと自分なりに考えてたどり着いた結論が、リレーエッセイでした。
 実は、講座生の中にもう一人、書くのが大好きな方がいます。しづのさんです。しづのさんはとても文章が上手な方で、まさに今、大河ドラマで大いに盛り上がっている光源氏についてのKindle本も出版されています。

※しづのさんの著書『桐壺クライマックス』

しづのさんのブログ 


 自分はしづのさんの文章の独特な雰囲気が大好きです。どこか雅な雰囲気があり、独自の視点で物事を切り取ります。これはもうしづのさんと一緒に何かするしかない、そう思ったわけです。
 幸い、しづのさんには快諾していただきました。
 このリレーエッセイ、往復書簡を書くにあたって、しづのさんと決めていることは一つだけです。

「エフェについて書くけれど、脱線しても止めない」

 自由に、自分が思うままに書きましょう、ということなのですが、ここも重要なポイントだと思っています。 
 エフェでは、何かを始める時に明確な目標は決めません。 自分で何かやろうと決めた後はそこに飛び込み、流されるがままに流される。 ですから、このエッセイも行き先を決めるのはやめました。これからどこにいくか分かりません。決めるつもりもありません。エッセイと書きつつ、相談や愚痴になっているかもしれないですし、日記みたいになるかもしれません。それはそれで、いいんじゃないかと思ってます。だって、それがエフェなんですから。

 これからしばらくの間、お付き合いいただけると幸いです。
 ではでは。

しづのさんからの返信↓

#エフェクチュエーション


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