行きたかった木曾路へ①
青春18きっぷを使って
やっとこの日が来ました。青春18きっぷでのんびりと過ごす電車旅。出発は8月15日なら電車に乗る人たちも少ないだろうと思ってスタート、予想通りに快適な電車旅となりました。ただ、次回(次は29日に出かける予定です)はこのようには行かないだろうなと思いました。今回はひとまずは日帰り旅行です。
この日は8月15日、暦の上ではすでに立秋を過ぎているのですが、まだまだ暑い夏です。でも、私の中ではお盆を過ぎると少しずつ夏の暑さが緩和されるのかなと印象が強いです。そして、この日も早朝5時20分に自宅を出発した時間は天候も少し曇っていましたが、蒸し暑い朝は少しずつ緩和されている感じがしました。とはいっても、日中は暑い夏は続きますね。
出発駅になる守山駅から米原へ向かう始発電車は6時1分と少し遅い気もするのですが、これより早いものは無いので選択の余地はありません。
東海道線を米原-名古屋と乗り継いで、名古屋ー中津川と初めての中央線です。電車は8時20分発の中津川駅行き、平日であれば名古屋駅は仕事に向かう人たちで混雑しているはずですが、この日はお盆休み期間中でもあり、スムーズに乗り換えもできました。
名古屋を出発し、都市部を抜けてくとこの路線は庄内川(岐阜に入ると土岐川)に沿って北上。古虎渓駅では一瞬しか見られませんでしたが、素晴らしい景色に出会うことが出来ました。
そして、南木曽駅に
名古屋を出発して、車窓をゆっくりと眺めながら渓谷を縫って、そしてトンネルを抜けるとさらに山深くなるという感じになっていき、中津川駅に9時45分と約1時間20分の行程でした。
中津川について、次の電車まで15分ほど時間があったので、一度改札を通過して駅前の様子を見てみました。大きな駅です。観光客らしき人たちもたくさんいて、駅前は賑わっていました。
そして、次の電車は中津川を10時発の松本行きです。「おーっ”松本”行き、さすがに遠いところまで来たなぁ…」って正直な感想です。
しかし、今回は中津川を出発すると、南木曾駅は4つ目。乗っている時間も約20分と今までの行程と比べたらあっという間です。そして、この電車にも旅行か生活としてかは不明ですが、たくさんの人が乗ってました。ちなみにこの電車で松本駅まで行くとさらに約2時間半とやっぱり遠いですね。次回は行けるかどうかについては改めて計画です。
そして、南木曾駅に到着。もっと沢山の人が降りるのかなと思ったら6、7人程が降りるだけ、ちょっと意外でした。
南木曾駅の改札を通った後は、駅員さんと別に観光案内をされている女性がおられ、その方に早速「妻籠までって歩かれる方は多いですか?」と尋ねると、「やはりバスを使うことが多いですよ」と言われ、さらに「妻籠のあとは馬籠には行かれるの?」と聞かれたので、妻籠から馬籠にバスが出ていることを初めて知りました。それならば、ちょっと悩んだのですが、やはり「せっかく来たので、南木曾駅から妻籠宿までは歩きます」と答えると、
「中山道を歩く」という冊子を頂戴しました。中を見ると宿場町だけでなく、街道すじの見どころも書いたもので、本格的に歩く方には愉しみが増えるものだと思います。こういうものを見てしまうと、本格的に何日かに分けて、中山道を歩くというのも楽しいだろうなと思いました。そのためにはもっと色んなことを調べた上で挑戦すべきだと思います。そんな簡単なものではありませんし、生半可では大変なことになりそうです。
妻籠宿まで街道を歩く?
観光案内の方に「駅を出て、左に行くと中山道に出ます。そして4㎞程、約1時間歩けば妻籠宿に着きますよ」と言われたように歩きました…。
左と言われそのまま進むと、木曽川沿いのきれいな風景に出会いました。国道沿いに歩くので、なだらかな歩きやすい道であることは間違いないのですが、面白くもなんともありません。また、誰も前を歩いていないし、何となく違うかもと思い、Googlemapに目をやると旧中山道は左の山の中…確か観光案内の方に「竹林の中を歩くのであまり見るところも無いですけれど」と言われたことを思い出しました。しかし、時すでに遅しでもう目の前には妻籠宿入口という趣ある看板が目に入り、あぁやってしまったという気持ちと、ここまで約45分ほど歩いて汗だくでまた駅近くに戻って歩き直す気持ちもなかったので、そのまま進みました。するといきなり風景が変わり出して、いわゆる妻籠の風景に出会うことになりました。
ふたたび、中山道を歩く
この日の天候は昼から曇りまたは雨という予報で、到着するまでは青空には恵まれていないと思っていましたが、有難いことに雲はありましたが、きれいな青空に恵まれました。しかし、この暑さはやっぱり厳しい。汗をタオルでぬぐうことで精いっぱい。ゆっくりとこの風景を楽しむということも正直できませんでした。
でも、ここまでの行程で心残りは街道を歩くことが出来ていなかったので、南木曽駅方面へ旧中山道を歩き、妻籠城址まで戻りました。
そして、再び中山道六十九次のうち江戸から数えて42番目となる宿場町に入ることが出来ました。またまた、たくさんの汗をかきながら、この古き良き壮大な歴史の面影を残す光景に改めて感動させてもらいました。
たくさんの人たちが暑い中でも、この宿場町を楽しんでおられるのを見て、私も来てみて良かったなと思う瞬間でした。
そして、妻籠宿を楽しんだ後は、妻籠観光協会の方に聞いたバスに乗り、馬籠宿まで足を延ばしてみようと思い、バス停まで急ぎました。
その話については、この次にいたします。