石破氏の決選投票相手が総理大臣

自由民主党総裁選挙、立憲民主党代表選挙、
事実上の準決勝といわれる両選挙が中盤戦になりました。
特に注目を集めるのは自由民主党総裁選挙です。

同日に北海道で候補者討論会を行った結果、
YouTubeの同時視聴者数は自民党1300人、
立憲民主党130人という結果でした。

単純にこんな程度しか見てないというのが
日本の政治家の質の劣化、そして有権者の質の劣化の表れと言えます。

立憲民主党代表選挙は野田氏がリードし、枝野氏が追う展開ですが、
決選投票では野田氏には泉氏の票が、枝野氏には吉田氏の票が乗るという
単純構造なので野田氏がそのまま逃げ切る可能性が高いです。

自由民主党総裁選挙も高市氏、石破氏、小泉氏の三者に絞られ、
小泉氏がやや劣勢という状況にあります。

高市氏は党員票1位での完全勝利を目指しています。
一方で党員票1位を死守して、国会議員票が決戦投票で流れてくるのを
目指している石破氏ですが、決選投票への進出は比較的可能性が高いと
見られています。今の状況で決選投票で最も起こり得る可能性は、
高市氏VS石破氏という組み合わせです。

高市氏と石破氏の戦いになると麻生派の約50票は高市氏に入ります。
これは石破氏を麻生氏が大嫌いだからです。
石破氏は小泉氏が上がってきても、高市氏が上がってきても
決選投票での国会議員票で負けます。

高市氏VS小泉氏というパターンになった場合だけ
高市氏は負ける可能性が大きいのです。
それは小泉氏、石破氏のバックには菅前総理がいるので、
この二人は事実上菅系候補だからです。

しかし旧安倍派議員に嫌われていない小泉氏なら
4位以下の票をある程度取れますが、
石破氏ではそれが高市氏に流れる可能性が高いです。

つまり高市総理大臣が誕生しない条件は、
勢いが失速して決選投票に進めないか、
決選投票の相手が小泉氏になる事となります。

現状では石破氏、高市氏が決選投票に残りますから
高市総理大臣の誕生の可能性が大きいです。

一方で穏健保守の野田氏が立憲の代表になった場合、
強硬保守の高市氏は中道層からは敬遠される危険性もあります。
強硬保守vs穏健保守となった場合は、ボリュームゾーンから
近いのは穏健保守の野田氏となるので、総選挙で思わぬ苦戦を
高市氏は強いられる危険があります。

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