【2024タイ・シラチャ】日本とタイでの出産・結局何が違うのか
現在2歳になる我が家の娘はタイのシラチャにあるサミティベート病院で産まれました。私がタイに来たのは妊娠13週目。丁度妊娠発覚と赴任時期が被ったため、私自身も日本で産むかタイで産むか本当に迷ったのですが、やはり出産の瞬間に夫に立ち会ってほしい気持ちが強く、最終的にタイで産むことを決めました。そして今でもこの決断をして本当によかったと思っています。
実際タイは日本と比べて遜色ないほど医療水準が高く、また日本語の通訳がいる病院がたくさんあるので、安心して出産できる環境にあると思います。ただやはり外国なので、細かい違いを感じることはありました。
もしかすると人によっては不安材料になってしまう内容もあるかもしれない。そう感じたので今日は私が実際に体験した中で感じた違いを簡単にまとめてみることにしました。
タイで産むか日本で産むか迷っている方はぜひご参考に!
<日本とタイ・シラチャでの出産の違い>
★帝王切開や無痛分娩が主流
タイには耐え忍ぶことを美徳とする文化はないので、帝王切開や無痛分娩が主流です。よって自然分娩を希望される方は注意が必要です。タイにも普通分娩を推奨する先生はいらっしゃるのですが少数派なので、場合によってはバンコクなど遠い病院で出産しないといけなくなるかもしれません。
★出生前診断を受けるのが普通
日本では自分で決断して自分で動かないと受けられない出生前診断ですが、こちらでは受けるのが普通のようです。
私は日本で産むとしても受けたいと思っていたのでむしろ好都合だったのですが、受けたくないと思っている方は要注意!
私の場合は「出生前診断」という言葉ではなく「ダウン症の検査」という単語で説明があった上に、やっておきますね~くらいのテンションで本当になんでもないことのように検査が進んでいったので、人によってはこれが出生前診断だと気づかないのではないのかと思うほどでした。受けたくない場合は事前にこちらの希望を伝えておいた方がよさそうですね。
ちなみにここで性別も分かります。知りたくない方はこの希望も事前に伝えておきましょう。
★がっつりサプリがでる
できるだけ自然のものでなんとかしようとする日本と違い、こちらはよく言えば合理的なのでしょうか。おそらく日本では処方されないカルシウムと葉酸サプリが検診のたびにがっつり処方されておりました。しかもこのカルシウムサプリがとにかくデカい!普段あまり錠剤を飲まない方は飲み込めないのではないかと思いましたが、せっせとこのサプリを飲み続けたおかげか、我が家の娘は骨は丈夫そうです。
★細かい説明がない
日本のお医者さんは現在の状況を事細かく説明してくれますが、タイのお医者さんは特に問題がない場合一切説明がありません。大丈夫ですか?と聞いてもマイペンラ~イと答えるだけ。この対応、タイという国に慣れてくるとまたいつものやつかと流せるのですが、妊娠時私はまだタイに慣れていなかったのでかなり不安にさせられました。
今にして思えばポイントは2つあると思います。
まず聞きたいことは抽象的な表現は避けてとにかく具体的に聞くこと。
そして答えてくれない場合質問の仕方を変えて何回でも聞くこと。
ちなみに本当にダメな場合はちゃんと言ってくれるので、そこだけは最後に付け足しておきます。
★通訳の質にバラつきがある
検診の際に先生と患者の間をとりもってくれる日本語通訳さん。本当に頼もしい存在なのですが、人にとって日本語レベルにバラつきがあるんですよね。ちょっと微妙な人にあたるとこちらの言っていることが本当に伝わっているのか不安になることがありました。
システム上通訳さんは選べないので、こればかりはどうしようもないかなと。どうしてもの時は、google翻訳と英語を駆使して直接先生に会話を試みる、もしくはもし日本人窓口により日本語がうまそうな通訳さんがいた場合その方に相談してみるのがいいのではないかと思います。
★出産時は通訳がいない
私は帝王切開で産みましたが、その際現場に通訳さんはいませんでした。私は少し英語ができるので、英語でやりとりをしてその場を乗り切りましたが、英語に自信がない場合これはちょっと不安だろうなと。。
ちなみに出産前後の入院時は、なにかあった時に電話で通訳さんを呼ぶシステムになっていました。出産時と違いここではスマホを使えるので、大抵はわざわざ呼ばなくてもgoogle翻訳で何とかなりましたよ。
★シラチャでは出産前教室の開催がない
今はどうなっているか分からないのですが、私の時はコロナの直後だったこともあり、シラチャ市内で出産前教室は開催されておらず、バンコクまで出向く必要がありました。
今はいくらでもネット上で情報収集できるので必ずしも必要なものではないと思うのですが、経験豊富な助産師さんから日本語でタイの出産事情について教えてもらえたので、私は参加して本当によかったです。
私はバルムンラード病院が開催しているものに参加したのですが、バンコクであれば色々な選択肢があるはずなので、興味のある方はぜひ覗いてみてくださいね。
タイ日本人会
サミティベート病院バンコク
バルムンラード病院(こちらにある公式LINEから開催情報を受け取れます)
★入院期間が短い
私は帝王切開で産んだのですが、術後3日で退院しました。
日本だと一週間くらいは入院できると思うので、そこと比べると驚異的に短い・・ように見えますが、私はそこは問題ないと思います。
なぜならタイの先生は帝王切開がめちゃくちゃ上手だから!
日本だと1か月くらいは歩けないという話も聞きますが、私は1週間後には近くのショッピングモールで買い物できるくらいには回復していました。
ちなみに私はお世辞にも体力がある超人タイプではありません。運動は苦手だし、家の中で過ごすのが大好きなインドア人間です。
というわけで、以上が私が実際に出産した上で感じた日本とタイの出産の違いでした。ご参考になれば本当にうれしいです。
★おまけ
日本では病院によって出産の受入数に制限がある場合もありますが、私がそれについてシラチャのサミティベート病院に問い合わせてみたところ、そういった制限はなく、希望者は全員受け入れているとのことでした。
特に予約もいりません。パスポートと保険証を持って日本人窓口で声をかければ、そのまま案内してもらえます。