マイクについて

今日はもう全然ガジェットの話。私の享楽である音の話です。
先日、イベントでライブ中継をしたんですがZOOM(ウェブ会議ではない方)のH1 EssetialをiPhoneに繋げてUSBマイクとして使ったんですよね。
H1 Essentialは32-bit Float録音が1万円ちょっとで実現できてしまう革命機で、今年の4月の発売の時はちょっと売り切れてたりもしたんですが、そのマイクの部分だけを使ったんですよね。
そしたら全然喋ってる人の声が聞こえないって言われて、もう泣く泣く引きぬいてiphoneのマイクで撮ったんですがそれも不評で、音にこだわる私としてはすごく悔しい思いをしたんです。

この原因を色々考えていたんです。H1 Essential側の出力設定が低すぎたんじゃないかとか、Teamsのノイキャンが干渉したんじゃないかとか。でも答えがはっきりしました。マイクの指向性の問題っぽい。

H1 Essentialはステレオの単一指向性マイクがついているんですが、どうもこの集音特性が結構広く・近い感じがするんですよね。
単品のレコーダーとして使っていると、結局32-bit Floatで録音されているから波形ちっちゃく出てきて、膨らませたらええやんで使ってたんですが、ライブ中継となるとどうもこれがうまく働かないみたい(インタビューマイクみたいに使えばいいんだけど。)
H1 Essentialを引き抜いてiphoneのマイクにした後もあんまりいい感じじゃなかったのは、iphoneのマイクも結局広角で、ウェビナーみたくスピーカーがいる動画には向かないってことなんですよねえ

だからライブ中継をいい音声でお届けしようとすると
① DJIとかが出してる無線のマイクを使う
② 月曜から夜更かしみたいなハンドマイクを使う
③ ショットガンマイクを使う
しかないんだってことに気づきました。

①がたぶん音質としてはいいでしょうけど、めっちゃ高いし不意な発言者に対応できないから却下
②はH1 Essentialを手に持ってやればいい。だけど射程距離が短くなる
③が多分一番手軽で最強。環境ノイズある程度拾うけど。この動画を見ると明らかです

H1 EssentialはUSBマイクとして使う場合はダイナミックマイクくらいの認識で使った方がよくって、やっぱりいい感じに動画と紐づいた録音をするためにはショットガンマイクを買わないとだめなんでしょう。

ただ、ショットガンマイクをスピーチ収録に使っていいのはやっぱり屋外なんですよね。屋内だとリバーブがかかってしまう。
最近ボランティアでポッドキャスト音源の編集をしていて気がついたんですけど、スピーチ音源のリバーブはめちゃくちゃ聴き手のストレスになるんですよね。ほんと些細なリバーブでもそうで。
だから防音室じゃない環境でスピーチ収録する際にはリバーブを拾わないようにする努力が必要で。それはラベリアマイクかダイナミックマイクでめっちゃ近づけて撮るかしかないのかなあ。
(もしくは広いところでショットガンで撮る?)

っていうもはや備忘録みたいな記事になってしまいました。ただ感じることは、映像や画像はAIが補正してくれる時代ですが音声はまだまだ収録時の環境がものを言う世界なんだなという点です。
ただ、そういう話をしたらソニーがMusic Proっていうすごいアプリ作っててこれまたびっくりしたんですよね。消しゴムマジックだー

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