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【人生で一度は行くべき】北朝鮮との国境を見れる韓国ソウル発のDMZツアーに行ってみた!

38度線へ行けるの?
あの北朝鮮を肉眼で見れる?

休戦状態で、世界で唯一の分断国家である韓国。
その境界線をたずねるツアーがあるって知ってました?

双眼鏡から見えた北朝鮮

行ってみると

平和とか戦争とか民族とか・・
いろいろ考えさせられることが多くて、頭と感情がパンクしそうになるけど

24カ国を旅して、ツアーの販売もしている私が思う
間違いなく、人生で一度は行くべきツアー”

ぜひ最後まで読んでくださいね↓↓↓


【なぜDMZツアーなの?】実は人気!各地から観光客がわんさか訪れているんです

この札をさげた観光客がいっぱい

韓国旅行といえば、ショッピング、グルメ、エステ・・が有名ですが、実はこのDMZツアーは現地発のツアーの中でもかなり人気なんです。

日本ではネットフリックスの『愛の不時着』というドラマのヒットの影響もあり、ガイドさんによると参加者の3分の1はこのドラマを見て参加してるとか。

世界的に見ても、分断された国家の軍事境界線に行ける"かなり特殊な内容"であり、各国から多くの訪問客が訪れる場所でもあります。

DMZに入る前は厳重な警備

しかもこのゾーンは、ツアーでしか入ることができません。

バスの中に軍人さんが入ってきて、パスポートと参加者名簿をチェックされます(ここでは撮影もスマホいじるのも禁止)

それでも、行ってみるとほぼ観光地化されていて、みんな写真をパチパチとったり、展望台から北朝鮮を眺めたり、お店で売ってる韓国フードをエンジョイしたり、、

朝食代わりのおうどんを一杯

いまだに休戦状態で深刻でありながらも、どこかアミューズメントパークのようなノリもあり、

危険なんだか、平和なんだか、

え・・?
どゆこと・・??って

頭が混乱する場所でもあります。

平和のゴンドラ

世界で唯一、民間人統制区間を往来するこちらの「平和のゴンドラ」も、ちょっとしたお楽しみ。

眼下には収穫時期をむかえた稲が黄金にひかり、それを囲うものものしい有刺鉄線とのコントラストがまたなんとも言えず‥。

ちゃっかりインスタの写真スポットまで作っちゃって、その背後には大きく「MINE(地雷)』の文字まで。

これ絶対ねらったよね??

って言いたくなる平和と戦争が同居する場所。

しかもゴンドラ乗り場のBGMは、アメリカンポップがガンガンにかかっていて、

「これは‥??なぜに??」
あえて「南はこんなに楽しくて自由だぜ」
っていう宣伝放送なの??

とかいろいろ考えるのが忙しい‥。

インスタ映えスポットからの「地雷」の文字

ここから移動して、鳥頭山の展望台へ行き、川の向こう岸に双眼鏡から自分の目で見た北朝鮮は「素朴な田舎の風景」といった感じで、悲壮感はさほどなく、

手が届きそうなくらい近くて、なんか牧歌的なのどかなところ・・という印象。

でも日本語の堪能な現地ガイドさんから
「この川渡ったら、あちこちから撃たれますよー」とか聞くと

ヒーーー!

と震え上がる緊張のエリアでもある。

川の向こうが北朝鮮

1つの国家でありながら、日本による植民地時代があり、その後ロシアとアメリカという大国に分断され、いまだに終わっていない戦争。

これを教科書やネット情報とも違う、自分で現地に行って、自分の目で見たものは、本当に感情を揺さぶられます。

もっとこの国のことや歴史を知りたくなるし、現在の北朝鮮のこと、韓国の兵役制度など、考えさせられることが山ほど・・

この場所を訪れることで「自分ごと」になるって感じです。

写真スポットがあちこちに

日本と韓国は歴史的にも関係性が深い国。

韓国を訪ねるなら、日本人には「間違いなく一度は体験して欲しいツアー」です!

【DMZツアーとは?】行くと人生観が変わる‥世界でも唯一の特殊な場所

景色だけをみればいたってのどか

DMZとはDemilitarized Zone(非武装地帯)の略です。

軍事境界線から2キロの地帯は、どちらの国もなるべく衝突はさけたいので「お互いに武装しないでおこう」という決まりのもと作られたエリアになっています。

人が勝手に入れない場所であり、休戦から70年近く経つので、このエリアには豊かな自然があふれ、野生の動物や野生植物の宝庫になっているそう。

資料館の床にスケルトンで再現されたDMZ

休戦によって人間が立ち入らなくなったことで、自然が本来の姿を取り戻す‥でも同時にここには地雷もたくさん埋まっている

という、なんとも皮肉で、複雑で、自然の楽園でありながら、緊張状態でもある。

うーーーん。
「人間とはなんぞや?」

とか、そんなことまで考えてしまうエリアです。

DMZツアーに参加すると「人生観が変わる」と言われるそうなんですが、たしかに「人間の矛盾」や「あり方」を考えてしまう・・

そういう場所なんだと思います。

第3トンネル見学施設にて

韓国の人は、小学校や中学高校でかならず、DMZを一度は訪れるそうで、みんなそこまで興味はないらしい。(ガイドさんの話によると)

兵役で陸軍につけば、この辺りのキャンプで駐在するので別にめずらしい場所でもないんですね。

むしろ「せっかく韓国来たのに、なんでそんな場所にいくのー?」って感じだそうです。笑

(気持ちはわかる・・!)

【DMZツアーどうやって参加する?】あちこちからツアーが出ていてるので、申し込みはカンタン

このツアーは日本の旅行会社からも出ていますし、韓国の会社でもたくさんツアーが出ています。

なんたって私が参加した10月は気候も良く、世界中から参加者がめちゃくちゃ多くて、観光バスがわんさか。

DMZのゲート近くのイムジンカク、遊園地もある

人気すぎて、通常朝の8時にソウルを出れば良いところ、この日は5:40出発でした・・・!

なにやらゾーンに入れるバスの台数は決まってて、先着順なので、人が多い日は早く行かないと、そうとう順番が遅くなるみたい。

ちなみに私は、韓国駐在されていた方に「このサイト使えるよ」と教えていただいた「コネスト」というサイトから予約しましたよ。

(他のレストラン予約やクッキングショーNANTA、空港までのタクシーも全部こちらで予約しました。めちゃ使いやすかったです!)

今回は、早朝にソウルを出発して14:00ごろに終わる半日ツアーに参加。

これ一番人気だそうで、

・北朝鮮がソウルにむかって秘密に掘っていたトンネルを訪ねたり(中歩けます)
・向こう岸に北に暮らす人々が見える展望台に行ったり

十分に満足できる内容でした。

ガイドさんは明るく楽しく、日本語も上手で、歴史の話もわかりやすくおしえてくださり、とっても良かった。

こういうツアーはガイド付きでないと、「ふーん」で終わってしまうのですが、景色をみながら、それにまつわるストーリーや背景をおしえてくださるので、とても満足度の高いツアーでした。

大人ひとり8000円くらいで、貴重な体験ができるので、ソウルに行ったらぜひぜひ参加してみてください。

超絶オススメです!!!

展望台はキレイでおしゃれなカフェもあった

【参加してみた感想まとめ】行けるうちに、ぜひ一度行ってみて欲しい!


DNZツアーは決まった場所を団体で訪れるので、基本的に危険なことはありません。

でも、そのときの情勢よってはツアーコースが変わったり、ツアー自体が中止になる可能性も十分あるそう。

実際に、今回のツアーでもともと訪ねるはずの展望台は、最近の北朝鮮による「汚物ふうせん」の影響で、屋上にあがることが危険とのことで・・

代わりに別の展望台へ行きました。

DMZ内の統一村のきなこで作られた名物アイスクリーム

過去にはこうしたツアーに参加していた外国人が北朝鮮に入り込もうとした事件があり、その後ツアーでは行けなくなってしまった場所もあります。

(それが有名なあの板門店、前は見に行けたらしい・・ざんねん)

国の情勢が変わったり、コロナが起きたり、今後もなにがあるかわからないので、そういう意味では、ぜひ行ける時に行ってみて欲しいツアーです

(追記:2024/10/25)
このツアーに参加した10月14日の翌日に、北朝鮮が韓国とつながる道路を爆破したとのニュースが!!

帰国して改めてツアーの口コミなどをみていると、私が参加した2-3日前の参加者は統制地区から出るように指示があり、第3トンネルは見学できなかったとか‥。本当にたまたまタイミング良く見れただけで、状況は緊迫していたようです。汗)

統一村のある唯一の小学校

ここを訪ねると

・自由に海外へ行けるパスポートがあること
・追われなくても帰れる国があること

あたり前に思いがちなことに、めちゃくちゃ感謝の気持ちでいっぱいになります。

いつも海外旅行で新しい国へ行くと、
視野が広がり、知識が増え、価値観も変わって

BIG NEW ME!(新しいひとまわり大きくなった自分)になった気持ちになるんですが、

このツアーも間違いなく、自分自身にさまざまな「問い」を投げかけてくれる貴重な体験になりました。

ソウルは日本から飛行機でたった2時間の場所。
時差もなし。

こんな稀有な場所が近くにあるのですから、ぜひチャンスがあれば行ってみていただきたい!!

そんな韓国オススメツアーです!
みなさんもぜひ行けるうちに一度は〜







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