インドの屋台の包丁が欲しすぎて・・・たどり着いた「アルコス」のナイフ!切れ味は抜群!でもちょっと癖あり!
インドの屋台のYouTubeなんかを見てると欲しくなりませんか?
なんかスッコスコ切れるじゃないですか。
パンで野菜でもサックサクですよ。
形状は使いづらそうではありますが、とにかく欲しくなりました。
で、調べたんですよ。
日本でも買えるかと・・・。
そしたら「は?まじで?」ってことが分かったのと、そして似たようなナイフを手に入れることができたので今回ご紹介していきます。
1 インドの包丁を調べてみる。
まず、あの「インドの包丁」はどういったものなのか・・・という事を調べました。
先に調べないと、なぜあんなにも切れるのか?というのがわからないのでと思ったんですよ。
で、調べていると、インドクオリティとして売っているショップなどがあったんですよね。
それがこれ↓
で、やっぱり私と同じように、このインドの包丁が欲しくて買った人がブログに書いていたりしていましたが、切れないそうで。
ショップの説明を見ても「自分で研いで」みたいな事かいてありました。
※ちなみに、普通にサビてたりするようで・・・そこもインドクオリティ?なのかな・・・うむむ。
でも、ですね、これ、無理です。
あのYoutubeとかで見る切れ味は出しにくい。
私は自分で刃物を研ぐのでよくわかります(ハサミやナイフ、その他もろもろ研ぎます♪趣味です)。
まあ、鋭さは出そうと思えば出せますが、ただ普通に研いでも、あのパンをサクッと簡単に切ることや、固いものをサクサク切るには形状的に力が入りにくいため、この包丁ではいまいちなんですね。
あの軽い切れ味を再現は難しいことが良くわかります。
そもそも、調べていくと、インドにはあまり「研ぎ師」的な人はいないそうですし、研ぐのも一般人は苦手なようです。
かなりプロの研ぎ師であればこのショップの包丁でもある程度の切れ味は出せますが、それでもちょっと「違うかな」と思ったんですよ。
って、そもそも、この包丁って、どこかで見たなと思ってんですが、のこぎりじゃないですか?
↑こんなやつ。そっくりですよね?
で、さらに調べていくと、なにやらインドの包丁は「金切り鋸の刃が潰れて金属が切れなくなった程度のものをある程度研いで包丁として再利用している」ということを回答している方がいたんですね。
・・・・なんかやだな・・と思いつつも、でもインドのあのちょっと不思議な切り方にも納得がいきます。
たとえば、まな板で野菜切るときも、少しだけ「押し込んで」切っている方が多いんですよね。
また、トマトを手に持って薄切りする際も最初の刃の入れ方がギコギコしている感じなんですよ。
・・・って、わかりづらくてすいません。
が、確かにそれらの動きは「刃に鋸がついている」ものであったのなら納得がいきます。
金切り鋸の刃はもともとが細かい・・・それが金属が切れなくなった程度につぶれてしまったものを、軽く研ぎなおして(なにやら縁石などでゴリゴリやるという話も・・・)しまえば、少し刃がついた状態の薄刃になりますよね・・・(と、あくまで私の勝手な解釈なので悪しからず)。
でもその刃ならば、あの細い形状の包丁でも、そこそこ硬いものがサクッと切れるし、パンなどもサクサク切れるんですよね。
(まあ、その後、その形状の包丁が主流となり、鋸刃がない、形だけ模した包丁なども売られるようになったのではないか?と思いました)。
2 鋸刃の包丁を探す。
ということで、細かい鋸刃の包丁を探せばよい!となったわけですが、そういえば、1年前ぐらいに近くのホームセンターで「無限刃」みたいなるろうに剣心の志々雄真実の刀のような刃がある包丁が売ってあったよな・・・って思い出したわけです。
でもその包丁は普通に「日本の包丁」の形してた記憶が・・・三徳包丁って言うんですかね?そんな形。
まあ、本当はインド包丁の形が欲しいわけですが・・・まあそれでもいいかと調べました。
すると、ありましたね~。
↑これ、ギザ刃になっているそうで、レビュー見るとなかな切れるという人が多かった。
でも、なにやら、サビやすいって人もいたし、形状がインド風じゃないので、なんかやだな・・と思ってさらに調べると・・・。
普通に子供用の包丁で「ギザ刃」のものが売ってありますね。
こんなのや
こんなのですね。
でも、これもやだなぁ・・・ただレビューなどを見るとやっぱりサクサクいけるって人が多かったです(まあ、ギザ刃なので、指に当たってもケガは弱めになる可能性は高い・・もちろん押し当てて「グイッ」てやればザクッといくと思いますが・・・)。
・・・・いやだ。
インド包丁型のものが欲しいんだ!
と思ってさらに色々調べると・・・・。
あったよ・・・
ありました。
それがこれ!
どうやら、スペインの有名なメーカーのものらしいです。
1734年にスペインのアルバセテで創業したアルコス社は包丁とナイフの専業メーカーらしい。
その他、色々しらべましたが、インドの包丁に形状が似てて、信頼できそうな所といったらこれぐらいしかなくて・・・もうこれだろ!と思って早速注文しました。
3 届いたよ!アルコスのナイフ!ギザ刃がついてる!
ということで注文して数日後、届きました!
最初から磨き傷?というかそんな感じのものがありましたが、材質的にそういう傷が付きやすい感じなので仕方ないかな?
大きさは、一応、目についたやつで大きい方を買いました。
もう少し小ぶりのものもありましたが、そちらはさすがに小さすぎるかな?と思って、こちらにしました。
いやぁ・・・早速切っていきます。
4 切れ味はいかに!
さっそく、お正月に買った具材で余っていたハムを切りました。
ギザ刃なのでグッと上から押しただけでは切れません。
少し、鋸を引くイメージでスッスッと前後に刃を動かしていくと・・・・ハムに刃が入っていきます。
通常の包丁に比べ、刃自体の抵抗感があるものの、入り方は軽い。
一度入りだせば、あとは軽く前後に動かしながら入れていけば軽く入ります。
包丁のほどほどのものと比較するとだいぶ軽い入り方します。
あとは、ちょうど嫁のろっこが中華粥のために鶏のもも肉を下ゆでしていたので、そちらも切ってみましたが、こちらも軽い。
ただし、極端にやわらかいものは切り始めて最後の部分が崩れるので、ボロッとなりましたが、普段の切れ味がほどほどの包丁と比較すると、皮もスッと切れていくので、これは楽しい。
タマネギを切るのも、軽い感じです。
なにより、普通の包丁に比べ、刃がギザギザな分、最初に刃を入れた位置からズレにくいし、程よい抵抗もあるため、ハムなどを薄く切りやすいんですね。
こりゃ、トマトを手持ちで薄くカットもできるわ!って思いました。
ただ、本気で研いでいる包丁に比べるといまいちではあります。
とはいえ、ご家庭で本気で研いだ包丁を使用できる環境の方はどのくらいいるかな?ということを考えると、この切れ味は捨てがたい。
しかしながら、この形状なために骨があるものなどを切るのはすこし大変かな?
上から押さえて切るようなことができないし、もとがギザ刃ですからそういった切り方しようとしても切れないと思います。
あくまで前後に動かすことによって切れるので・・・。
あとはギザ刃ですから、ほどほど硬いものを切っている時に「ギコギコ」感が手に伝わります(*´Д`)。
しかし!予想よりははるかによく切れる。
買った方のレビューの中に「他の包丁全部捨てた!」みたいなレビューがありましたが、さしみ切ったり、魚捌いたり、野菜の皮を包丁で剥かないって人はマジで他の包丁、全部捨ててもおかしくないな・・・って感じはします。
(とはいえ、私はさすがにそこまではないかな・・・でもこれからのメイン包丁にはなりそうです)。
5 まとめ
その他、クリーム塗るにも使える形状もしてるし、軽い。
材質は刃の部分がステンレスとなっています。
食洗器などへの使用は不明ですので悪しからず。
使い方は少しコツが必要かな?って感じなので慣れるまでってところでしょうか?
レビュー見ると、ギザ刃の刃物系で「切りづらい」等のレビューも見ますので、やっぱり慣れないとダメって人もいるかもしれません。
あとスレンレスですが、刃がギザ刃なので、食べかすなどはしっかり洗っておかないと、錆びが発生すると思いますので、そのあたりは注意ですね。
(なお、なにやらこのアルコスナイフ買った人の中には、ギザ刃になってなかった?というレビューもありました。刃を入れ忘れた等の不良品もあるようなので、買ったら必ずチェックが必要です。刃がなかったら返品して新しいものを送ってもらいましょう笑)。
作り的には、軽くてオモチャみたいです。
高級感的な満足感はないですが、まあ、値段安いので。
でも、本当に良く切れます。
キャンプなどの道具をできるだけ減らしたい時などは、このナイフ一本で賄えるかな?ってぐらい良く切れます。
美しい見た目が必要な食材切りには向きません。
ギザ刃ですから・・・。
でも私はかなり満足(*´Д`)。
小さいほうも注文するかな・・・。
※R7/01/08追記
このアルコスのナイフ、よく見たら片刃でした。
なので、切る際に少しナイフの角度をつけてから切らないと、食材をまっすぐ切りにくいです。
特にタマネギなどを真ん中から輪切りにしようとした場合、ナイフの角度を真っすぐ入れたら、斜めに切れます。
なので、最初の段階でナイフの角度を少しつけるなど、工夫が必要です。
また、タマネギなどの場合、そのままナイフを入れると、ナイフの側面に食材が密着し、途中からナイフが進みづらくなるんですね。
で、インド屋台で使っているところをよく観察すると、トマトなどの形状のものを丸一個、真っ二つにする場合、ナイフを真ん中あたりまで入れたあと、上から手をかぶせて押さえて切る・・みたいな動作していますが、おそらくあれは、ただそうしているだけではなく、食材を少し手で押したりして「開いて」いるのではないかと・・・。
そうすると、ナイフの側面に食材がひっつかず、ナイフを動かすことができる・・ということなのかもしれません。
いやはや・・・やっぱなんでも「使い慣れ」するまで使わないといけない・・ということなのでしょうね。
ということで追記でした。