望かなえ
ときどき書きます。
石川県を北上中の桜前線とブルーシート
ただ今、桜前線石川県内を北上中
能登国一宮である氣多大社の年中行事の平国祭は、通常であれば、3月18日から23日までだ。 神馬(しんめ)を先頭に5泊6日の神輿巡行のユニークな祭である。 しかし、今年は、令和6年能登半島地震のため、3月18日、19日の2日間で行われるそうだ。 「寒さも気多のおいでまで」と地元で言われている。 天気予報では、まだ雪マークの日もあるが、確実に春は近づいている。 来年は、通常通り行われる様、地震からの復興を祈念したい。
例年なら、金沢美術工芸大学の卒業式は、ニュースになる。 令和六年(令和五年度)は、能登の県立高校の卒業式と重なり、影が薄くなってしまった。 しかし、昨秋、移転した新キャンパスでも伝統は引き継がれ、ほとんど卒業する者は、仮装して式に臨んでいた。 正確には、大学卒業式と大学院修了式であり、大学卒業者、大学院修了者それぞれ個性的である。 このユニークな式典が、未来永劫執り行われることを祈念したい。 そして、来年は、能登半島地震から復興し、それぞれの高校で卒業式が執り行わ
金沢駅に向かうバスの中での出来事。 平日昼前、予想外の混雑で高校生も沢山。 高校の授業は、午前早々に終わったのだろうか? 最寄のバス停から、そんな混んだバス車内へ乗り込んだが、押しくら饅頭状態だった。 ところが、入口傍の二人掛けの座席には、大柄な男が一人座っていた。 残りの座れるスペースは、ひとり分の半分程。 声掛けして、スペースを開けてもらい無事着席。 ところが、横には、高齢女性。 座りますかと声がけしたところ、返事は、「おおきに」だった。 関西弁は、元
元日の夕方。 彼は、金沢駅にいた。 スマホから緊急地震速報が流れた。 かなり、揺れた。 揺れた後、暫くの間があった。 16時10分、緊急地震速報。 揺れが来た時、立っていられなかった。 揺れているのに、また、緊急地震速報なのか? 今度は、揺れが増幅したうえに止まらなかった。 泣き叫んだ。 女の性なのだろうか。 あんなに男として振る舞っていたのに、見破られた。 そんな気分だった。 そして、駅構内の天井から水漏れが発生している。 彼女は、大丈夫か?
「あの人ら、仮設に入ってんて。」 「あら、きなるいねえ。」 「ほうやねえ。私ら、いつになるんかねえ。」 「あの人達、仮設住宅に入居したそう。」 「あら、羨ましいね。」 「そうだね。私達は、いつになるのかなあ。」 共通語だとこんな感じか? 今、避難所の話題は、仮設住宅への入居時期だろう。 仮設住宅の希望に対し、完成数が絶対的に足りていない。 いつまで避難所で寝泊まりしなければならないのか? 加賀方面の旅館が2次避難先で、そこに宿泊している方もいるが、3月16日の北陸新幹
元日の能登半島地震のため、ある所では、20歳のつどいが、延期され5月5日に行われる。 最初にこの記事を見た時、旧成人式を子供の日にするとは、どういうことかと思った。 しかし、子供からの卒業式と考えれば、有りかなとも思った。 皆さん、どう考えますか? ちなみにこの自治体では、20歳になる対象者から実行委員会の委員を募集し、開催するそうです。 実行委員会の代表によれば、コロナ禍で高校時代に修学旅行等の学校行事も無かったことから、対象者が集まにくい2月から4月を避け、5
能登半島地震後、輪島朝市通りにあった永井豪記念館も延焼したということであったが、原画やフィギュアは耐火対策が施されていたため、無事であったということだ。吉報である。 永井先生は、78歳だが、地元新聞の取材に対し、燃えたのであれば、また、描けばよいとおっしゃっていた。 パワフルな方である。 見習いたいものだ。
「晴れとるよ。」 見た所、青空ではないけれど? なぜ?晴れ? 曇り空なのに? 現地では、雪や雨が止んだ時、「晴れている。」と表現することを知った。 富山県高岡市に雨晴海岸と言う景勝地がある。 ネット検索すると弁慶が持ち上げた岩陰で源義経がにわか雨が晴れるのを待ったと解説されている。 同じことであろうか。 今は、観光列車の「べるもんた」も停車する富山湾越しの北アルプスが望める場所だ。 ところで、義経と弁慶と言えば、石川県では、歌舞伎「勧進帳」で有名な安宅の関の近くにも海
元旦は、1月1日の朝のこと。 元日は、1月1日の1日24時間のこと。 この違いで、毎年、気持ちを切り替えて乗り超えられるのか? 元日地震の被災者の遺族の気持ちは、いかばかりであろうか。 元旦を愛でることができるまで、皆様の応援をよろしくお願い致します。 つづく
小説「ゼロの焦点」のエンディングは、元日の夕暮れ時である。 In her tomb by the sounding sea!とどろく海辺の妻の墓!の記述もあり、元日と対比されたものとなっている。 一方、 能登半島地震は、令和6年元日の夕方に発生。 現実は、過酷なものだった。 死者は、震災関連死も含め232人(1月18日午後2時時点)。 同居家族、帰省していた家族・親族を失う人多数。 家屋倒壊、土砂崩れ、津波、火事による被害多数、避難者も続出。 元日の出来事として、到底受け入
「あら〜、あんた、気の毒なあ。」 耳を疑った。 気の毒なのは、あなたでは、ないのか? ここは、石川県能登。 「あなた、お気遣い戴きありがとう。」という意味だという事は、後で分かった。 約17年前の事である。 時は、遡る。 平成19年3月25日午前9時42分頃。 能登半島沖地震発生。 死者1名、負傷者336名、住家全壊609棟、住家半壊1,368棟、住家一部破損12,326棟の被害。 彼は、この地震でボランティアをしていた。 老婆に言われたのが、「気の毒な。」であった。
「つづみみょん。」 かわいい声がホール内に響いた。 ん? シンガーソングライター? 違った。 ここは、金沢。 駅前の鼓門のことを言ったらしい。 しかし、ちょっと言い難かったようだ。 でも、かわいいかも? 「新キャラ誕生だあ。」 この時、客席の彼は、呟いた。
「つづみみょん。」 かわいい声がホール内に響いた。 ん? シンガーソングライター? 違った。 ここは、金沢。 駅前の鼓門のことを言ったらしい。 しかし、ちょっと言い難かったようだ。 でも、かわいいかも? 「新キャラ誕生だあ。」 この時、客席の彼は、呟いた。 ・ ・ ・ 「つづみみょん。」は、冬景色も似合う。 鼓門の上の方は、ワッフルみたいな柄だなあと思った。 その瞬間、新キャラクターが誕生した。 米粉でワッフル柄の和菓子を作るかわいい女性のキャラクターだった。