見出し画像

精神世界物語 中編13

ママは居ない

一人

離れの
病室で
うめく声



廃坑に比べたら
大したことはない

色々な意味で
集まる

病院が
嫌なのは
それ

夕食は
食べた

ママのご飯が
一番

端末から
返事が来てた
ゲンから

開いてみる

ゲン
「何か凄え圧に
惹かれたって言うか
気がついたら来てた」
「大丈夫か?」

なるほど
ゲンの
潜入感を
利用されるとは
続けて
返信が来る

ゲン
「俺、どうなるんだ?」
エノラ
「大丈夫。ベクトルは
私に向けられた」
ゲン
「嘘だろ?」
「エノラ、ヤバくないか?」
エノラ
「その気になれば
殺意で実行出来る奴よ
そんな危険な奴は
こっちで祓うわ」

「消灯時間だから
端末禁止だって」
「それじゃあ、おやすみ」

ここまでか

ゲンから
おやすみと
ごめんと謝って
来た

明日から
リハビリ

頭少し
打ってるから
平行感覚や
身体的な
問題も
出ている
筈だ

頑張って
退院しよう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?