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Ragura Floating World3


良い加減飽きる程の
攻防神浮上の報道。

俺、カズ


気持ちの燻りも
アイツのお節介で
マシになった。

攻防神か‥

機械的な洗脳かと
思っていたんだけど
見るだけでこうも
違うんだな

気まぐれな出現も
今はその姿さえ
確認出来ない。

遠い眼差しで
上空のランドシップを
眺めると

「よっ!」
カズ
「ああ」

マヤだ。

マヤ
「滅多に無い
チャンスだったからね」
カズ
「ありがとう」
「憎んでたのに」
マヤ
「え」
カズ
「何処で知ったの?」

おそらく耳を
切り落とされ
復帰するまでの
経過だろう。


マヤ
「分かってるんじゃ?」
カズ
「病院の屋上で、
だよな?」
マヤ
「まあね」
カズ
「絶海に籠るだけで
穢れが無くなるなんてな」
マヤ
「原因はハッキリして
無いんだけどね」

攻防神

侵食者が
絶海の中で
サイボーグ化‥か

マヤ
「昨日の敵は今日の友」
カズ
「 」
マヤ
「えっ合ってるよね⁈」
カズ
「‥いや、お前変わって
なかったから安心した」
マヤ
「 」
「何何⁈え?」

マヤの本質まで変える
力がある訳じゃ無い。

だとしたら
悪いものじゃない。

安堵した俺は
フッと笑うと


学校へと向かった。

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