lost kingdom14
エノクです
FAPUSの
撤退後
下界の
状況が
明らかになる
順調に
捜査が
進んだ
協議は
夜まで続く
夜
大穴の
暗がり
何も
無い筈の
アビスに
謎の発光
それは
隠密に
上へと
移動した
イーノ
「エノク、おやすみ〜」
エノク
「おやすみお姉ちゃん」
就寝
窓
全開
夜風が
心地良い
パパママは
協議を
終えただろうか
このまま
順調に
進みます様に
ベッドで
横になる
ん?
外で
物音
窓から
外を見る
知らない
形状の
アンドロイドが
にゅっと
私の
部屋の
窓から
覗き込む
エノク
「 」
私を
凝視する
こう言う時
声を出さない
発光が
警戒色
じゃない
静かにと
アンドロイド
なりの凝視を
理解した
エノク
「え?」
アンドロイドが
ワイヤーを
伸ばし
私の身体に
巻き付こうとした
エノク
「‥私に来てほしいの?」
反応した
これで
理解した
騒ぎを
起こさず
下界へと
来てほしい
そうだ
エノク
「済んだら帰してくれる?」
端末を
手にすると
メッセージ
「御意」
この
アンドロイドは
優秀だ
悪いものではない
ヒョイと
私を抱き上げると
アビスに
向かい
長い脚を
使って
窓から
移動した
エノク
「どうするの?」
アンドロイド
「壁伝いにアビスへ」
「王が待つ」
エノク
「王がいるの?」
アンドロイド
「静粛に」
エノク
「 」
驚いた
王が
幼い私の
来訪を
待っていた
なんて
城を抜けて
遠ざかる
イーノでっす!
イーノ
「?」
「エノクの声が外から
聞こえた様な?」
気のせい?
あれ?
窓が開いてる
んん⁈
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