アルゴリズム伝記67
転移ポータル
輝きから
突き出た
攻防神の
群れが
一斉に現れる
ベアルーヌ
「攻防神が」
シーラ
「え⁈ついて来ちゃった?」
トマリ
「 」
「作戦を理解してるのか?」
ベアルーヌ
「巨大な質量だ」
「こちらでの破壊は難しいか」
トマリ
「だからって‥」
「援護射撃で民間に
被害が出たら」
エルドア
リニアレールガン
制御室
部下
「こ、国王?」
「質量、戦艦クラス」
王
「見れば分かる
おのれ‥撃てい!」
部下
「い、一斉射撃!」
砲身から
放たれた
無数の
閃光が
上空から
曲がり始めた
攻防神の
一体が
裂開して
変形すると
外殻の
隙間から
無数の
閃光を放つ
真っ直ぐ
伸びる
光の流線が
互いに
ぶつかり合い
爆発を起こす
王
「ベクトルは固定
されている
主砲発射!」
部下
「撃ちます!」
爆炎で
見えない
前方を
貫いて
主砲の閃光が
攻防神を
貫く
裂開した
攻防神の
輝きが
フッと
消えると
大爆発を
起こし
轟沈した
ベアルーヌ
「っ、貫かれた⁈」
シーラ
「嗚呼‥落ちる‥」
爆炎の
尾を引き
ズルズルと
降下した
それを見た
攻防神の
動きが変わる
コアと
思われる
輝きが
真っ赤になる
全ての
攻防神が
裂開すると
炎上先を
見切ったのか
ベクトルを定め
一斉に
発砲する
リニアレールガン
目掛け
伸びる
閃光が
着弾する
伸びた砲身が
爆炎を上げ
安定を失うと
真下の
住宅街に
落下した
絶句する私達
それで
終わると
思っていた