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mystery gem44

初めての
王都

鉄の都
怖い

殿下は?

尋ねても
会わせては
くれなかった


どうなるの
かしら

ようやく釈放
されたのは
そこに殿下の
姿は無く

銃を構えた
部下と
参謀の姿
だった

拘束されたまま
連れ出される

カナ
「石は何処?」
参謀
「 」
カナ
「私これから
どうなるの?」


答えない

‥不安

通路を
歩かされる

やがて
大きな扉の
前まで来た

いえ
扉と言うより
ゲート

銃で
私の前進を
止められる

参謀は
門番と
会話をする

何かの計画を
進めている事は
間違い無い

私は
その
キーパーソン

的な‥

参謀が
赤い眼光に
変わり
こちらを
向いて
ゲートが
ゆっくり
開いた



物々しい

変な匂い

生物的
人工的

自分の足で
踏み出せない



前進を
塞がれた銃が
私の背中を
押し
無理矢理
歩かされる

広い場所に
出ると
目の前に
グロテスクな
巨人が
上半身で
現れた

目を見開き
恐怖に
震えた

嫌だ

ガクリと
足の力が抜ける

カナ
「こんな物を見せる為に」
参謀
「そうでは無い」
カナ
「え」

参謀
「私のアルゴリズム」
「人類の更生だよ」


カナ
「更生?」

「貴方‥」
「テツオやイドさんとは
違うわ!」
参謀
「彼らは調和を選んだ」
「私は目的の為ならば
手段を選ばない」
カナ
「それが貴方の言う
アルゴリズムなの?」

参謀が
私を
覗き込む


顔の切れ目から
仮面が開いて
素顔が
顕になる

参謀
「テツオ達は元気
だったかね?」
カナ
「貴方‥プラントから
どうやって‥?」
参謀
「それは問題では無い」
「問題は君の石と
プラントの存在が他国に
公になる事だ」


カナ
「だからプラントは
封印をして‥」


参謀
「だが石は残り
プラントの稼働は
防衛網を引いたまま
起動中だよ」
「戦闘で明らかだ」


カナ
「 」


参謀
「これまで無害
だったかね?」
カナ
「‥いえ」

そうね

戦闘にさえ
ならなかった

そして
私自身も

彼の往来で



私は
無害とは
言えない
体験をして来た

参謀‥
貴方は


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