アルゴリズム伝記73
モニターから
瓦礫に
埋もれた
被災者の
声がした
被災者
「急に寒くなってきたの!
何が起きてるの⁈」
トマリ
「寒いけど我慢して」
「必ず助ける」
被災者
「は、はい!」
モニターから
被災者と
連携させる
少しでも
変化があれば
対応する
氷塊と
化した
攻防神の
アンカーの
線端と
連結させ
アンカー部分が
凍っていく
トマリ
「良いぞ!」
「ゆっくり上げて」
クレーンの
様に張りを
確認して
ゆっくり
持ち上げる
下から
被災者の
姿が現れた
トマリ
「大丈夫?」
被災者
「は、はい!」
トマリ
「良し、そのまま上げよう」
氷塊となって
持ち上げられる
瓦礫
その下で
一人
また一人
見つかった
セイラ
「す、凄い!」
トマリ
「 」
「これじゃ駄目だ」
セイラ
「えっ?」
トマリ
「もっと早く
まとめて助け
出さないと」
セイラ
「時間との勝負
なのは分かります」
「どうやって?」
トマリ
「‥良し」
「端末を使おう」
セイラ
「 」
トマリさんが
端末を使って
モニターに出す
モニターには
瓦礫の山を俯瞰に
写した光景が
幾つも並ぶ
トマリ
「離れた場所にも
モニター越しに
凍結させて送るんだ」
「遠隔凍結だよ
これでまとめて
助け出せる」
セイラ
「わ、私にこれを?」
トマリ
「大丈夫、集中して
セイラなら出来るさ」
「良いかい?ここと‥」
トマリさんの
指摘通りに
時間凍結を
発動していく
モニター越しで
スキル発動
私とトマリさんの
前代未聞の
救出作戦
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