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Ragura Floating World36

よっ
マヤだよ。

エノクは学校
弾丸の様に
すっ飛んで行った。

カズも仕事行ったし
今日から平和な
日常へと戻ります様に

なんて思いながら
家事仕事していた。

ふとカオの経過を
心待ちにしていた

掃除を一通り
済ませた時だった


着信

カオから

あれから
会ったのかしら?

カオ
「今、大丈夫?」
マヤ
「うん?どうした?」
カオ
「自分の事‥」
マヤ
「?」

内包者である事を
話すべきなのか
悩んでいた様

マヤ
「心配なら馴れ合い
進んでからで良いんじゃ
ないかと思うわ」
カオ
「確かにそう。ただ‥」
マヤ
「?」

内包者にも話せる
範囲の形態が
あると言う

マヤ
「形態‥?」
「そもそも内包者が
どう言うものか
私、わからないわ」
カオ
「そう‥ね」

やはり説明が複雑で
難しいと言う

私はカオと直接会って
話す事にした

洗濯は後で乾くから
戻ったら出して
畳めば良い


私は身支度を
済ませて家を出た



マヤ
「よっ」

カオが落ち着いた
笑顔で待っていた

マヤ
「まだ会って無い?」
カオ
「ええ」
マヤ
「踏ん切りつかないか」
カオ
「それだけ複雑」
「私も知りたいの」
マヤ
「うん?」

多分、私の経緯だと
思い近くの公園で
話す事にした

これまでの経緯を
画像で見せる

カオ
「楽しそうね。マヤの家庭」
マヤ
「すっ飛ばしたけど」
「ハハの再婚の後ね‥」
カオ
「カズ君の本気には
私も驚いたわ‥」
「小学生なのに‥」
マヤ
「あはは‥」

ハハの再婚後
カズの奇行が炸裂
エノクは私が
中学に入って
出産した

カズは既に
名付けを決めていて
今に至る

私のママにも頭下げて
事情説明するが
それはまるで
これから世界を変える
伏線の様に‥

未来予知の様に
理解を超えたもので

マヤ
「エノクって名前
カズの元母親の名よ」
カオ
「⁈」

ママが来るから、と
カズは迷わず
私を抱いた‥

マヤ
「信じてみたかったの」
「そして叶った‥」

遠い眼差しで
私は話す

カオ
「驚きだわ‥」
マヤ
「おかげ様であの子
2年生よ!」

あちらの要求で
私達が中学を出るまで
じじハハの元で
エノクは
育てられたと
経緯を説明した

カオも言葉を失う

そりゃ奇行家族と
言われても仕方無い

流石に沈黙する


マヤ
「で、何処まで
話したっけ?」
カオ
「え、あ‥」



本題に入る前に

2人で吹き出した。

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