After Furu11

デニッシ族の
奇襲を
完全に
終わらせる為の
オリエンテーリング

端末の
ベクターBOXを
使い

デニッシを
捕獲する

フリュは
彼らとの
競技となる

そんな
解釈をする

アリサ
「カオは、出会い頭で捕獲して」
「これはデニッシとの戦いじゃないから」

カオ
「う、うん‥」

スク
「僕らは、どうしたら良い？」

アリサ
「臨機応変に行こう！」
スク
「分かった。捕獲優先で行こう」
「戦って傷つけるのは、性分じゃない」

フリュが
頼りだ

森の地形を
俯瞰で
見せてくれる

隙を
見せないよう
森を慎重に
　探索する

---

クレバス岸壁は

デニッシ族に
どんな
地の利を
与えて
行動するのか

アリサ
「森のど真ん中で、トーラ系は勘弁だよ」
「　」

足を
止めた

奥に
みんな
捕まっている

声を
上げず

ジェスチャー

小声で
警告する

アリサ
「いる。みんな助けて来る」
「此処で、伏せてて」
カオ
スク
「え？」

アリサ
「落ち着け‥此処で終わらせる」

深呼吸

ありったけの
血管を
突出し

小柄な
身体を
岸壁に
向かい

一気に
急上昇
させた

血管を
格納し
終え

絶壁へと

身体を
奈落に
放り投げた

上空から
状況を
確認

デニッシ族が
周囲を
取り囲み
生徒が
中央に
集められている

把握

奈落に
落ちる身体を

アンカーとして
打ち込み

空中ブランコの
様に大きく
弧を描く

勢いよく
上昇して
身を翻す

胃が
裏返る程の
Gの変動に
負けず

真っ逆さまの
世界を

傍観
しながら
新たに
血管を
複数露出

撃ち込み
木の枝に
幾つも
絡ませて
多脚の様に
安定させる

デニッシに
目掛け
更に
血管を
撃ち込み

一人一人
確実に
拘束する

全ての
デニッシ族を
拘束し終えると

持ち上げ
ひっくり返して

バックドロップ

アリサ
「昏倒した？」

フリュ
「お見事です！」

格納し

集められた
クラス一同の
目の前に
着地した

アリサ
「みんな、もう大丈夫！」
「フリュ、お願い！」
フリュ
「セリャド！セリャド！」

セリャドの
連呼で
デニッシが
消える

全ての
デニッシを
格納し
終える

終わった
筈が

男
「流石だな」
「油断した」

アリサ
「　」

しまった
取り逃がし⁈

クラスの
悲鳴

男
「リヒトブリッツ‼︎」
アリサ
「　」

筋肉の
壁を露出

爆炎を防ぐ

フリュ
「持ち上げて下さい！」

アリサ
「よいしょ！」

フリュ
「プレス」
アリサ
「ほい！」

ずしんと
一撃

念の為
左右に
ゴリゴリ

再び
持ち上げて
確認
格納する

フリュ
「セリャド！」

クラスの
歓喜が
上がる

歓声を
聞きつけ
スクも
カオも
集まって来た

スク
「アリサ！一人でやるなんて」
アリサ
「ごめんごめん笑」
カオ
「大丈夫⁈魔法使われるなんて」

アリサ
「後は‥」
フリュ
「忘れてませんか？」
「通報です」

アリサ
「あ〜」
スク
「モタモタしてたら、ベクターBOX内で目覚めちゃうよ」

カオ
「アリサ、ありがとう」
「私‥怖くて」

もう
オリエンテーリング
どころでは
無いものの

みんなで
笑い合う

遅れて
混乱した
先生が
駆けつけて
来たのは

言うまでも
なかった