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パンドラBOX4

剣を構える
ナーシャ

男が
躍り出た


「先に女を出すとは。後悔するぞ」

近距離から
間合いを
詰める
筈が

ナーシャが
男の
股を潜る

背後を
取ると
思いっきり
振りかぶった

回転斬りの
魔法剣

男が
大の字に
感電し
沈黙した

クゥルス
「雷旋斬か」

ナーシャが
男を捉え
再び
剣を構える

ナーシャ
「あの、まだやります?」
男2
「 」
「はっ、見くびって頂いては困る」

歪曲する
大剣を
背中から
抜刀する

刹那
ナーシャの
側面に
躍り出た

ナーシャ
「 」

気がつくと
振りかぶっている

 斬撃を剣で
受けるが
威力で
後退する

ナーシャの
剣が
折れた


ナーシャ
「あ‥」
男2
「良くぞ受けられた。筋は良い」

剣を納め

クゥルスを
横目で
睨む男


男2
「彼は恥をかいたが、名言を残された」
「後悔されたのは、どちらかな?」
クゥルス
「 」
男2
「真面目に稽古する側の単位まで下げられては、迷惑極まりない」
「さっさと授業を受けられよ」
ナーシャ
「 」

男は
街へと
戻って行く

沈黙

ナーシャが
俯いている



クゥルスが
頭をかくと
不器用な
フォローをする

クゥルス
「まぁ、何だ。武器も消耗品だからな」
「負けたのは武器だ。お前じゃねぇ」


ナーシャ
「 」


クゥルス
「次はもっと良い武器作ってもらおうぜ」

そう言うと
パーティーを
組む事を
承諾した

ナーシャが
咽び泣く

変わり者の
勇者に
ため息を
つくと

クゥルスは
ナーシャを
慰めながら
街へと
歩いた


ナーシャ
「授業受けようよおおお」
クゥルス
「分かった。分かったから‥」

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