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蒼穹のフリューゲル66
改修版
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エノクです
昨日は
寝不足
古代図書館で
調べもの
内包者を
昏睡から
目覚めさせる
方法か
ネグロ
ビオラ
マナ
ネネが
やって来た
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マナ
「おはよ!」
「高いわね」
エノク
「あ、おはよ‥」
ビオラ
「ネグロ、あっち!奥から」
ネグロ
「あ、ああ!」
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エノク
「あ〜ごめんなさいビオラ」
ビオラ
「良いの良いの!」
エノク
「フリュ、お願い」
フリュ
『検索項目を共有します』
『後はかざして下さい』
ネネ
「下は任せて」
エノク
「助かるわ。ありがとう」
アリサ
「お姉ちゃん、自分で立つよ」
エノク
「下に人がいないか見てね」
アリサ
「うん!」
刺さったら
大変だ
エノク
「少し休もうかしら」
「アリサ、悪いけど
後は宜しくね」
アリサ
「休むの?任せて!」
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アリサに
端末を預け
任せた
スルスルと
血管を
格納して
降りる
マナ
「エノク、タケは?」
エノク
「多分まだ昏睡してるかも」
マナ
「え⁈また?」
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私は
職員室へと
向かう
職員室
エノク
「と言う訳で」
ディール
「一睡も出来なかったの?」
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エノク
「タケと同じ事がゼンキにも
あるなら解決する方法も
見つけ出せると思います」
ディール
「そうね。仲間に頼る事も
必要だわ。休みなさい」
エノク
「はい」
古代図書館
タケから
連絡
アリサが
対応する
アリサ
「お姉ちゃん寮に戻る筈だよ」
タケ
「そうか。エントランスで待つか‥
ありがとうなアリサ」
アリサ
「お姉ちゃんに言ってね」
タケ
「お、おう!」
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エントランスに
タケが
待っていた
タケ
「エノク!すまん!」
エノク
「嗚呼、タケ。古代図書館で
ゼンキを目覚めさせる方法を
探してるの」
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タケ
「みんな居るのか?分かった!」
「ありがとうな」
エノク
「ええ。少し休むわ」
自室の
前まで来て
気付く
エノク
「嗚呼‥端末が無いから」
「開けられないわ」
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施錠済み
開く筈も無い
頼れるとすれば
ナーシャか
ノイルか
隣の
インターホンを
鳴らす
居るかしら?
ナーシャ
「‥誰?」
エノク
「あ、エノクだけど」
涙声⁈
どうしたの
だろうか?
ナーシャ
「エノク‥?」
エノク
「ナーシャ、どうしたの⁈」
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下層
その被害を
受けたのは
ルース
だけでは無い
生気のない声で
ナーシャは
帰る場所を
失ったと
説明する
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ナーシャ
「 」
エノク
「私だけじゃ無かったのね」
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ナーシャ
「エノク、あれ何?何で
こんな事するの?」
エノク
「沢山の子供達が政界に
捕まってたの」
ナーシャ
「何で⁈」
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声を荒げる
分かる
私なら
アリサの
声掛けが
無ければ
その場で
ラスボスに
なれた筈
エノク
「政界の目的は分かってないの」
ナーシャ
「だったら調べ上げなきゃ
誰かがまた殺されるわ!」
エノク
「政府にスパイが混じってた
らしいの。対応も遅らせて‥
全部マークされてた。私の両親も
故郷も消されたの」
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ナーシャ
「 」
エノク
「荒ぶる気持ちは分かるわ。
それでも、先生やみんなと
協力して出来る事をやってるわ」
ナーシャは
グッと
堪えている
口元に
力を込める
エノク
「古代図書館」
ナーシャ
「え?」
エノク
「今、内包者の特性を調べ上げて
いるの。けど、私にも分からない
事も多いのも事実で、メンバーを
編成して調べてる最中なの」
ナーシャ
「内包者の‥何?」
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ゼンキが
昏睡から
早く
目覚める
方法
内包者の
仲間が
増えれば
政界に向ける
戦略も
組める筈
エノク
「ナーシャの力、借りても良い?」
ナーシャ
「私にも出来る?」
エノク
「政界には内包者も多いから
暴れるなら、もう少し辛抱して?」
ナーシャ
「 」
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エノク
「彼ら不死だから、手加減なんて
してたら動き出すわ」
ナーシャの
生気のない
表情
いつもの
彼女に戻るには
時間がかかる