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Ragura Floating World77

エノクです

無事午前中の
授業終了
出来‥


スク
「エノク!後ろ!」
エノク
「 」

真後ろから
展開された
ポータルから腕が
飛び出し
私の口を塞ぎ
引きずり込んだ

転移ポータルを
ログごと消される

エノク
「 」

ポータルを
消す事で
ログごと消せると
私はここで初めて
知った

転移先の
周囲は
遺跡の様な
地下施設
なのか

椅子ごと
転移され
倒された
私の足首を
悪漢は
ベクトルから
逸れた位置で
縛り付ける

口元から
泡のヨダレを
垂らす
男達

私の口を
塞いだ悪漢が
詠唱出来ない
様に口元を縛る

奥から歩く
謎の男が
注射器を片手に
歩いて来る

打たれる訳には
いかない

彼らと同じに
なってしまう
事は私でも
分かる

両足の裏を
なんとか
ピッタリ
合わせて
風の断裂エネルギーを

イメージ
イメージ
イメージ‼︎

退化した
創造主
だからって
舐めるな

式が展開
拘束を断裂する
刹那


最も近い
私の腕を
押さえる
男達の顔面を
突風で蹴飛ばし

注射器を
片手に持った
男の腕に
ベクトルを定め
デュールグラスで
凍らせた

これで私はfree
端末を
通話状態に

周囲の悪漢は
まだ居る

集団で
襲いかかって
来た

足元から
ありったけの
質量の
デュールグラスで
氷塊を発生する



繋げる様に

バルヴィーストィ
ウェーチェル

足元から発生
する旋風が
私の跳躍を
凌駕し
飛び上がる

悪漢を軽々
飛び越え

私は着地と
同時に
全力疾走した

走る

命をかけて
全力で
走った

薄暗い
遺跡の様な
石の壁の間を

逃げ切れ‥

エノク
「うっ」

首に
巻き付かれ
倒される

まさか

血管⁈
無理だ

そんな

悪漢に
内包者が
居るなんて

絞められた
首より
塞がれた
口元を解放させ

叫んだ

エノク
「ミタマ!スクを
教室から
連れて来て‼︎」

出来る限りの事は
やり尽くす

震える体
溢れる涙で

スクとミタマを
待つしか無い

悪漢が追いつく


悪漢に
押さえ付けられ
締め付けられた
首元が
解放されると

注射器を
持っていた
悪漢が歩いて
近付いて来る


泡のヨダレを
垂らしながら



どうなる⁈

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