あっち雑談3
実家
地元神社
天狗様
コウシンサン
私
「お久しぶりです」
天狗様
「立派になって」
私
「災難でした」
「御神体に危害は?」
天狗様
「いや。なあ笑」
前回
窃盗事件が
あった為
本殿の
屋根の
銅板が
盗まれた
犯人は
まだ捕まって
いない
私
「この時代に、どれ程の代償か」
天狗様
「等価交換を覚えたかね」
私
「悟りました。バチや祟りなど無い」
天狗様
「そう。全て」
私
「自分の問題だった」
おそらく
遊ぶ金欲しさ
ギャンブルで
泡と消える筈
それで
チャラだと
勘違いしている
私
「一度下げた実体は、簡単に元通りには出来ない」
天狗様
「そうさな」
私
「大丈夫ですか?せめて、土地と建物の清めはしたいですね」
天狗様
「清め、か。仕事はどうかね?」
私
「今年、弟の誘いで無事、理容師に戻れました」
天狗様
「それでかね笑」
私
「この職業、禊だと悟りました」
天狗様
「そう。そうだよ」
笑顔溢れる
夢では長々
語れない
私
「川根温泉の神様に、お会いしました」
「見違えましたよ」
天狗様
「そうかね笑。何と?」
私
「ママと逸れるんじゃないよと笑」
天狗様
「元気そうで何より笑。いつか」
私
「そうですね。繋がって良かった」
「どうか、お元気で」
天狗様
「‥重くはないかね?」
私
「眩しい、質問ですね笑」
「色々ありますが、ママが近い。エノク共に、幸せです」
天狗様
「そうかね笑」
私
「ただ、一つ‥」
天狗様
「うん?」
私
「この繋がりを、独占したくはありません」
天狗様
「繋がりか。君は、繋がっているんだね」
私
「はい笑。時代はもう安定へと進んでいます。私は、大丈夫です」
天狗様
「兄弟と理容師なんだね。仲良くやるんだよ」
私
「はい笑。貴方と、繋がって良かった。感謝します」
天狗様
「ありがとう」
いつかまた