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蒼穹のフリューゲル16

学校前の
駅に停車した

エノクです

駅を出て
学校へと続く
ストリートを
歩く


高等部の
フロアへと
たどり着いたら
ノイルと
別れた

ノイル
「エノク、後でお礼
させてね!じゃね!」
エノク
「え、じゃあ」
「良いのに〜」
ゼンキ
「泣きながら消したからな」
「余程嬉しかったんだろ
サンキューな、エノク」


エノク
「 」


教室に入ると

ネグロ
ビオラ
ネネが
心配して
声を掛けて来た

ネグロ
「大丈夫かい⁈怪我は無い
様だけど?」


エノク
「嗚呼それね。みんなに心配
かけちゃったわね笑」


ビオラ
「私ら先に学校来たからさ」
ネネ
「エノク〜


エノク
「嗚呼ネネ、泣かないで
私なら、もう平気だから」


「あ、先生来たわ!」

ディール先生の
叩く手が
ばらつく
生徒の行動を
まとめた



職員室

先生にも
心配かけて
しまう

職員の
方々にも
心配の
眼差しで
見られた

ディール
「犯人は御用になったものの
酷く災難だったわね」


エノク
「大騒ぎでした」
「ドン引きレベルです」
ディール
「で、後遺症は?」
エノク
「いえ、大丈夫です笑」

報道は
いち早く
取り上げられ

一連の騒ぎが
モニターに
写された


女子寮前に
現れた
ならず者を
捜査した
ところ

デニッシ族の
繋がりは無いと
報道する

エノク
「‥何ですか?デニッシって」


ディール
「嗚呼‥あまりエルフの前では
言及しないでほしいのだけど」


エノク
「ん?」

エルフ族の
亜種に当たる
宗教団体に
デニッシ族は
暗躍していると
先生は
説明する

その特徴は
一般の
エルフ族
とは異なり

全て
男性のみの
集団行動だと
言っていた

エノク
「世間を騒がす宗教ですか?」
ディール
「戒律に服従させる為なら
殺人も厭わないと聞くわ」
エノク
「理解出来ません」


ディール
「物騒な世界になったわね」
エノク
「調和の世界なのに」

悲しくなる

先生が
気を利かせ
たのか


ディール
「さ、次の授業は?」
エノク
「精神考古学!」
ディール
「貴女この授業好きでしょ?」
エノク
「はい!」

気を取り直し

私は先生と
教室へと
向かった

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