アルゴリズム伝記96
二隻の
十字架
攻防神が
私達の国に向け
進路を取る
これぞ
凱旋
カナさんが
トイさんに
連絡している
カナ
「トイ?そっちはどう?」
トイ
「姫君、街の
収容人数の目安は?」
カナ
「ええ‥と」
「着いたら確認
取れるかしら?」
シーラ
「オウドリーフの人達と
エルドアの回収人数を
足せば‥んん?」
まずい
全て
収容規模としては
多すぎるかもしれない
まだ早過ぎたか
トイ
「?姫君?」
カナ
「えっと‥十字架
2隻分なんだけど」
シーラ
「帝国並みの
人数規模ですね」
トイ
「あれから拡張を
続けておりますが」
「鉄の者が日夜
続けておりました」
カナ
「何とかなりそう?」
トイ
「老眼のせいか
遠方まで見渡せる
規模には‥じいじ!」
じいじ
「聞こえとるわ!
デカい規模だと
伝えておけ」
トイ
「な、何とかなりそうです」
カナ
「良かった〜!」
「オウドリーフの
街は滅茶苦茶で
復旧に時間かかり
そうだったの」
オウドリーフの
炎上は放置状態
損害は大きい
しかし
これならば
こぞって
引っ越せる筈
あと
プラントも
いるから
必要な物資は
こちらから
調達出来る
トマリ
「カナ、どんな街に
なってると思う?」
カナ
「分からないわ」
「滅んだ国の姫君が
沢山の人々を連れて
凱旋なんて想像も
してなかったの」
そんな経験
誰も信じ
られない
だろう
カナさんは
夢でも
見ている様だと
そう
言っていた
後世に
伝えるべき
奇跡
シーラ
「アルゴリズム伝記」
カナ
「え?」
シーラ
「私達の戦利品です」
「嫌でも謳歌しましょう!」
カナ
「アルゴリズム伝記‥
良いわねそれ!」
ジャッカ
「‥みんな」
「もしかしてあれ?」
ママ
「あれは‥」
「塔しか見当たらない
筈‥あんな規模に⁈」
三つ子ちゃんが
でっかい街を
見て驚き
はしゃぐ
トマリ
「みんなに連絡だ」
カナ
「ええ!」
シーラ
「大半が自分の
国に戻りたいって
希望するかもですよね?」
カナ
「それでも良いわ」
「判断は任せるわ」
シーラ
「テツオさんにも」
「見せたかった」
カナ
「そうね。けど
殿下やジェシカさん
達に見せたいわ」
エノクは
じっと
見つめる
エノク
「ママ名前」
カナ
「ん?」
エノク
「なんて名前?」
カナ
「名前?」
「嗚呼‥国の名前ね」
トマリ
「もう決めてるんだろ?」
カナ
「もちろんよ」
カズ
「ママ、何か飛んでる」
カナ
「え?」
シーラ
「ネグロのワイバーン?」
イーノ
「1匹じゃないよ!」
ロカ
「ワイバーン‥じゃない?」
カナ
「翼竜‥⁈」
建国後‥
その人口数は
瞬く間に
増えてます
世界をめぐり
魔女狩りから
解放された
沢山の人々と
集い
いつしか
その
国の名が
世界に誇る
街へと
知れ渡る様に
なりました
後に語られる
アルゴリズム伝記
ラグラ
創世記の記録
それは
もう少し
先の未来の
話です
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